イナズマイレブン～FF編～第2巻 (ページ19)

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（６７）嫌悪ページ19

円堂「御影専農中のキャプテンだよな？練習中にグラウンドに入らないでくれよ！」

杉森「なぜ必殺技の練習を隠す？」

円堂「えっ？」

下鶴「今更隠してもムダだ。すでに我々は、君達の能力を解析している。
ただ、ベンチにいる天空だけはデータが見当たらないのだが。
……まぁ、別に本人が出たところで結果は変わりはしないがな」

聖悟「データが無いのは当たり前だろ。そのくらい」

杉森「だが、それでもお前たちの評価は『Dマイナス』だ。我々には100%勝てない」

円堂「勝負はやってみなくちゃわからないだろ？」

勝負はそうでないと楽しくない。それが円堂の持論だ。

勝つか負けるかの2つの判定しかないのだから。

自分が強いと言い切れるのならば誰も文句は言わないだろう。

下鶴「勝負？これは害虫駆除作業だ」

ロボットのように平常心を揺るがせない下鶴。

随分と鼻で笑うような物言いに一同はカチンときた。

宍戸「害虫ってなんだよ！」

栗松「ムカつくでヤンス！」

不服の色が見られるであろう、雷門は怒りに満ちていた。

激しいブーイングが聞こえる中で、ベンチから何かが杉森の顔の横を通り過ぎて風を切った。

その『何か』は轟音と共に、御影専農の専用車の側面に大きなクレーターを作った。

「「……？！」」

雷門中が練習に使っていたサッカーボールだった。

河原の斜面を転がるそれは、足を振り上げた聖悟の足下へと戻っていった。

下鶴「いきなり何をする？！」

聖悟「……あのさ、害虫扱いはさすがに腹立つわ。
わざわざ挑発しに来たってことは……よほどの自信があんだろーな」

杉森「当然だ。キミたちは我々に100％勝てないのだからな」

円堂「〰〰ッ！もう絶対……許せねぇ！オレたちの必殺技を見せてやる！今すぐ決闘だ！」