見廻組と春雨[銀魂][神威]１ (ページ45)

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口紅 side神威ページ45

[神威]

俺に壁ドンされてAは顔を真っ赤に染める。多分本人は気づいていないけど、俺のドSの心を揺さぶる。
そして男として見られて嬉しかった。

Aは慌てて

A「ごめんごめん！私より神威の方がこの口紅似合うと思って。」

そう言われてやっぱり俺は男として見られていないのかと思う。

神威「へぇ。俺の方が似合う、ね。」

そんなのAが塗った方が似合うに決まっているだろ。

よくよく考えたら今までAは化粧をしないで俺に接していた。

化粧をしなくてもAは顔が整っているが、化粧をもしもAがしたら似合う気しかしない。

Aの化粧した姿が見たくなり、俺はAの頭の横に置いていた手をAの顎に移動して、顎クイさせる。

Aの顔がみるみる赤くなっていくのを見て、面白くなる。

そしてAが驚いている隙にとった口紅をAの唇にぬった。

Aを見て驚いた。とんでもなく似合っているからだ。Aは地球人なのに俺より肌が白いから、この赤色の口紅が良く似合う。

一瞬心臓が飛び出そうと思ったのは気のせいではない。

それくらい似合っていた。

神威「よし。これでおあいこだ。」

そういうと、Aは硬直する。

あり？

神威「なにぼーっとしてんの？」

A「なにじゃないよ！いくら仕返しだからってここまですることないでしょ！」

Aは顔を染めながら怒るが、本気で怒ってないことはわかる。おそらく焦っているんだ。

神威「Aが化粧した姿見たかったからつけた。何か問題でも？」

俺はAが焦る理由を知りながら聞いてみる。

そう、俺と間接キスした事。それに焦っているんだろ。

もしかしてA男経験ないのか？Aの様子を見てなんとなくそう思った。
さっきの仕返しとして少しからかってみるか。

神威「もしかしてAって男経験ない？」

そう言うと、俺が予想していた以上に面白い反応をする。

A「だ、だ、だったらなによ！私は暇じゃないの。そんな男と戯れてる暇なかったからね！神威みたいに恋愛経験豊富じゃなくて悪かったですね。」

やっぱ男経験なかったのか。ま、そっちの方が俺としては気分が良い。

にしてもここまでプンスカするAが面白くて思わず笑ってしまった。俺がこんなに笑うのは珍しいことだ。