魔法30 ページ31
[A]
暑い………
遊女に着せてもらった結構派手な着物。
着せてもらっている遊女が着ている着物に比べれば、何枚か薄いので楽なほうではあるだろうけれど、普段こんなに重ね着しない私には、動きづらくて仕方がない。
動きづらいまま、さっきの部屋に遊女に案内されて戻ると、入った瞬間全員が私を見た。
ちょっ!恥ずかしいから見ないでほしい……
取引先相手×3
神威 阿伏兎 私
の配列で座席指定だった。
恥ずかしくてそそくさと自分の席に座ると、
少し間があいている隣の阿伏兎が
阿伏兎「A着物似合ってんぜ。たまにはこうゆう服を着るのもいいな。」
A「あ、ありがとう。」
褒められて嬉しい。
浮いていないか心配だったが、安心した。
なぜか神威をチラッと見ると、目をそらされてしまった。
似合ってないのかな。ってなんで不安になってるんだろう自分。
気を取り直して正座し直すと、数人の遊女達が部屋に入ってきて、取引先の人や、神威や阿伏兎、そして私の隣に適当な人数で座った。
阿伏兎と私の隣には1人の遊女が。
取引先の男3人には1人2人ずつ。
神威の隣ってか周りには何故か4、5人の遊女が。
人数配分絶対間違っているだろって心に呟く。
遊女「ささ、お酒でありんす。どうぞ。」
A「あ、どうも。………ん、美味しい。」
遊女「お口に合われた良かったでありんす。」
こんなべっぴんさんに酒をついでもらってるなんて、私は幸せ者だ。
一口飲んで周りの人達を見ると、目の前の取引先の男は酒を飲みながら遊女の首筋に顔を埋めて、吸い取る音がする。
その遊女は甘い吐息を漏らしている。
A「うぇっ………」
食事中に汚ねぇぞ、じじぃ(※20代後半です)
思わずゲロりかけると、
隣に座っている遊女が私の背中をさすってくれて
遊女「大丈夫ですか?Aはん。お酒に弱いんですか?」
A「だ、大丈夫。目の前のあの光景みて気持悪くなっただけ。」
空気をよんでやって小声で遊女だけに聞こえるように言った。
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海月(プロフ) - Nanaoさん» ありがとうございます!!とても励みになります!更新頑張りますね(^^) (2019年2月17日 12時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
Nanao(プロフ) - とてもいい小説で、はやく続きが読みたいです (2019年2月17日 10時) (レス) id: 17862cd69b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 真由さん» 失礼致しました。すみません。すぐに直します。教えて下さりありがとうございます! (2019年2月7日 8時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すみません。気になったのですが、ルーシィとウェンディですよ。 (2019年2月7日 7時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2019年2月6日 0時