魔法20 ページ21
[A]
仕事内容はいたってシンプル。
大量の紙に印鑑を押したり、大量の資料に目を通すなどなど。
意外と簡単な仕事だった。
仕事に嫌々向かってしばらく。
私が机に向かって印鑑を押していると近くの椅子に座って私の方をじっと見る神威が気になって仕方がない。
全ての資料に印鑑を押し終えて、気になって聞いてみる。
A「あの、さっきからなんで見てくるの?」
神威「ん?別にいいでしょ。ほら、続きの仕事しなよ。」
イラッ__
上から目線なのムカつくな。同じ年のくせに。
それにこいつ仕事してないじゃん。
A「…………」
私が無言になると、
神威「あり?無視?いい度胸だネ。」
微笑みながら言ってくる。
こいつ!
ガタッ
私は立ち上がり、大量にある資料の半分を手に取って、神威の机の目の前に置いてやった。
A「暇そうだね。手伝って。私こうゆう作業やったことないから慣れてないの。それに面倒くさいしね。だから手伝って。」
神威「えー。ま、仕方ない。今回だけ手伝ってやるよ。最初だしね。」
意外にも手伝ってくれる事には驚いたが、その後は2人で仕事をしたためすぐに仕事も片付いた。
何より謎なのは、ずっと神威が私と同じ部屋にいること。
団長のくせに、暇なのか?
仕事が終わると神威が何かを私の机の上に置いた。
神威「お仕事お疲れ。これご褒美。」
A「こ、これは……チーズケーキだぁー!」
机の上にはすごい美味しそうなチーズケーキ。
嬉しくて飛び跳ねると、神威は嬉しそうにして
神威「ほら、食べなヨ。」
A「頂きます!」
食べなヨとの命令はすんなり受け入れて、チーズケーキを食べる。
A「お、美味しい!頰が落ちそう〜」
甘いものを目の前にすると、いつものキャラが変わってしまうのが私の弱点。
だけど甘いものの誘惑には勝てないのだ。
半分まで食べると、神威はじっと私を見るだけ。
神威にも資料の仕事半分手伝わせたし、分けてやるか。
私はケーキを半分残して、神威に差し出し
A「はい。半分手伝ってくれたから。半分あげる。」
私が渡すと神威は驚いて、軽く頰を染めながら
神威「あ、ありがとう。」
っと言って渡したケーキを美味しそうに食べた。神威も甘いもの好きなのかな。
敵の知らない一面を知ることが出来た。
いや、弱点を知ることが出来たのだ。うんw
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海月(プロフ) - Nanaoさん» ありがとうございます!!とても励みになります!更新頑張りますね(^^) (2019年2月17日 12時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
Nanao(プロフ) - とてもいい小説で、はやく続きが読みたいです (2019年2月17日 10時) (レス) id: 17862cd69b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 真由さん» 失礼致しました。すみません。すぐに直します。教えて下さりありがとうございます! (2019年2月7日 8時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すみません。気になったのですが、ルーシィとウェンディですよ。 (2019年2月7日 7時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2019年2月6日 0時