魔法16 ページ17
[A]
痛てててっ……
体中が痛みながら体を起こす。
うん。やっぱり床で雑魚寝は最悪。帝国の自分のベッドが恋しい。
神威に捕虜として捕まって一日が経った。
何か試行錯誤してこの手錠を外さないとっと思い、手錠を床に叩きつける。
シャリンシャリン!!
音はうるさいけれど、仕方がない。早く自分のベッドで寝るためにも!
シャリン!!
何回も床に叩きつけていると、足音が聞こえてきた
神威「そんなことしても無駄だよ。それは頑丈に作られているらしくてね。さすがのAでも壊せない。」
っと微笑んで檻の前に来る男。
A「あんた、こんな事して何したいの?」
神威「名前で呼んでって昨日言ったでしょ?」
A「嫌。」
そう言うと、神威は何かを持ってきてそれを見せつけるように
神威「名前で呼ばなかったら、このスターマンゴーあげないぞ?」
神威の手の中にはスターマンゴーのジェラートがぁぁぁ!
欲しい。喉から手が出るほど欲しい。
あれほど食べたかったスターマンゴー……欲に負けてしまい
A「スターマンゴーぉ……、か、…神威。」
ついに名前を呼んでしまった。
私が呼ぶと男は少し頰が染まって嬉しそうにして、私にスターマンゴーをくれた。
食べると
A「ん!美味しい!!」
口の中にジュワッと広がる果実…そして少し噛むだけで柔らかくて溶けるこのマンゴー……
今まで食べたマンゴーの中で1番美味しい。
無我夢中で味わって食べていると、神威は私をじっと見るだけで黙っている。
違和感を感じないほどマンゴーに夢中になり、すぐに食べ終わった。
食べ終わるとずっと黙って私の様子を見ていた神威が口を開き
神威「Aって甘い物好きなの?」
A「まぁうん。好きだよ。」
神威「そっか。」
そう言って檻から離れて歩き出す男。
何をしたいのか分からないけれど、とりあえずマンゴー食べれたから機嫌が良くなった。
96人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海月(プロフ) - Nanaoさん» ありがとうございます!!とても励みになります!更新頑張りますね(^^) (2019年2月17日 12時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
Nanao(プロフ) - とてもいい小説で、はやく続きが読みたいです (2019年2月17日 10時) (レス) id: 17862cd69b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 真由さん» 失礼致しました。すみません。すぐに直します。教えて下さりありがとうございます! (2019年2月7日 8時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すみません。気になったのですが、ルーシィとウェンディですよ。 (2019年2月7日 7時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海月 | 作成日時:2019年2月6日 0時