episode 6 ページ9
奏は優しいんだよ、優しすぎるほどに。
“ねぇ、なんで君はそんなに優しくしてくれるの?”
そう問いたいけれど、中々口に出せない。でもさ、私が話したくなるのは変わらないんだ。
言いたいんだよ?
“奏の優しい所が好きだ”って。
でも言ったら気まずくなる。優しくする事は、本人にとってはきっと普通の事なのかもしれない。
今日も想いを口に出せない自分を呪う。
ただただ優しくしてもらった事、楽しかった事を思い出すばかり。
ほら、あの時だって…。
そう、あれは選択球技の日の数日前。
昼休みだった。次の時間は体育。
私は体育が苦手だから、嫌だなと思いつつぼーっとしていた。
給食を食べた後だったらすごく眠かった。
そんとき例の赤いやつが来てたから余計だったし、若干お腹痛かった。
眠いな、と思っていて机に突っ伏してたっけ。
昼休みも残り10分。そろそろ移動の準備をしなければと思っていたが、動きたくはなかった。
そのまま机に突っ伏してた。
(体育、めんどいなぁ…。)
なんて思いながら。
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はる@四季(プロフ) - 美杏さん» ありがとうございます! (2022年12月4日 15時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
美杏(プロフ) - とってもいいお話でした!! (2022年12月4日 15時) (レス) @page7 id: c93d6a5810 (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季(プロフ) - 光さん» 良いですよ、何という作品でしょうか? (2022年11月3日 17時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
光 - 凄い(語彙力何処行った?)、あっあと自分の作品見てくださ((殴 (2022年11月3日 17時) (レス) id: 4568932e49 (このIDを非表示/違反報告)
はる@四季 - 蜜柑雲さん» ありがとうございます! (2022年10月22日 11時) (レス) id: 17e09ea40f (このIDを非表示/違反報告)
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