【銀魂】高杉さんとあれこれしたい【高杉晋助】

その3 ページ13

初の単独仕事で、しかも高杉さんの護衛をするという大仕事を与えられ、私に勤まるかどうか不安にかられる。


その日が近づくにつれ胃がキリキリと痛むも、時間は過ぎていき、遂にその日はやってきた。



「...今日はよろしくお願いします！」

「あァ」



いざ、江戸へ！



.




「...」

「...」




お互い会話をする事なく、船は江戸へと向かう。いつかは二人きりで、なんて思っていたが、いざそうなると、何を話したら良いものかわからない。



緊張を紛らわそうと、武器の手入れをするが、それもすぐに終わった。




(わ、話題が見つからねェ...)




チラリと高杉さんを盗み見る。高杉さんは何をするでもなく、ただ煙管を吹かしていた。今日もかっけーなちくしょう。

思わず緩みそうになる口元を抑え、それを打ち消す様にぶんぶんと頭をふった。



そして再び高杉さんをぼけっと眺めていると、ふとある疑問が生まれた。



(...高杉さんは何故私を指名したのだろう)



基本的に高杉さんの護衛や、商談の同行などは、幹部の仕事だ。その幹部が他の任務に当たっていて他に誰も居ない、というのならまだ納得はできる。

しかし今日のまた子ちゃん達の様子を見る限り、特に何か仕事が入っている訳でも無さそうだった。
その証拠に、商談に同行する事になったと伝えると、快く送り出してくれたし。


　そもそも高杉さんは遥かに強い。それこそ護衛なんて必要ないくらいに。





(...何か裏でもあるのだろうか)




考えれば考えるほどわからなくなり、更に疑問は深まっていくばかりだった。

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