赤く舞う鳳凰ー2ー

焦りと侵入者 ページ14

スタスタとサスケは無言でカガナの腕を引っ張る。
｢サスケ、痛いよ｣
｢…！すまない…｣
パッ、とサスケはやっと離す。
(細いな…こいつ…)
ふと、サスケは尋ねた。
｢お前、ちゃんと食っているのか？｣
｢…へ？｣
カガナはきょとんとした顔になる。
｢なーに、サスケ？心配してるの？｣
｢違う｣
｢素直じゃないなあ｣
カガナはあはは、と笑う。
｢｢！｣｣
バッ、と木の幹の上に登る。
(あ…中忍試験か…木ノ葉崩しか…)
カガナは頭を抱えたくなった。
｢ん、何やってるのかなー？｣
｢よそんちの里で何やってんだてめーは｣
カガナはニコニコと笑っている。
｢くっ…むかつくガキがもう2人…｣
｢失せろ｣
｢君ら中忍試験のあれこれ出来てるだろうけど…あまり問題を起こさない方がお互い身のためだよ｣
｢おい、ガキ…降りてこいよ。俺はお前みたいに利口ぶったガキが一番嫌いなんだよ…｣
しゅるり、とカンクロウの使っている傀儡、カラスを出す。
｢カンクロウ、やめろ｣
ここで第三者の声が聞こえた。
｢里の面汚しめ…｣
隣には我愛羅がいた。
カンクロウとテマリは我愛羅を見て怯え始める。
ピクリ、とカガナの中にいる鳳凰が反応する。
(守鶴ですか…)
(うん、あの子が守鶴の人柱力だ)
｢君達、悪かったな｣
｢ううん、いいよー。｣
テマリとカンクロウの間に立つ。
サクラがなんで砂隠れの忍がいるのかと尋ねると、
｢中忍試験だよ、サクラ｣
｢あ…｣
テマリの手から、通行証が見える。
中忍試験を知らなかったナルトはテマリから説明を受けた。

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