鬼神さんこちら、手の鳴るほうへ【ゴールデンカムイ】 (ページ2)

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手合わせページ2

中庭に着くと銃声が鳴り響いた

尾「遅せぇぞ」

『随分と理不尽で』

銃弾は私の肩の辺りを掠っていた

『せっかく軍服貰ったのに』

尾「遅いお前が悪いだろ」

つくづくこの人は理不尽だ

尾「10発だ」

『え？』

尾「10発俺の銃弾に当たるな」

『当たったら？』

尾「当たり所にもよるが死ぬか怪我だな」

『無理怒られるから嫌です』

尾「5秒数えろ俺は隠れる」

『なんか怒ってます？』

尾「いや、怒っちゃいない。ストレス発散だ」

『それで私死ぬかもしれませんよ？』

尾「そんなの知らん」

ろくな奴いねぇよなぁ

尾「早くしろ至近距離で撃たれたいか？」

『分かったやりますよ！』

この人ならやりかねない

『1…2…3…4…5』

目を開けると尾形さんは見えなくなっていた

『(右…斜め…上！)』

ﾀﾞﾝｯ!

私はバク転で銃弾を避ける

元いた場所に銃弾のあとがあった

『(左…斜め…)』

次々と放たれる銃弾を避けていく

『(これで…最後！)』

私は横の反復で最後の銃弾を避けた

尾「はっ！なかなかじゃねぇか」

『は…っ…』

息が上がって上手く喋れない

『なんでっ…狙っ…撃ができるって…聞いたんですかっ…』

尾「適当だ」

この野郎