鬼神さんこちら、手の鳴るほうへ【ゴールデンカムイ】 (ページ1)

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ゴールドラッシュページ1

北海道の川でザルに砂利を入れて振ると少量の金塊が出るらしい

『なんですかそれ、馬鹿らしい』

同期の宇佐美上等兵の話を聞きながら私は小馬鹿にする

宇「それが本当にあるんだってさ」

『一攫千金狙ってるんですか？』

ここにいてもまぁまぁいい暮らしができると繋げる

宇「それでAは満足なわけ？」

ずいっと宇佐美上等兵の顔が近づけられる

『…えぇ』

宇「少し迷ってんじゃん！！」

しつこいと小さく呟くと宇佐美上等兵が呆れたように
私を見下ろして来た

『まだ何か？』

宇「居るらしいよ実際に探してるやつ」

とうとう馬鹿らしくなってきて私は書類を持って対談室を出た

後ろから何か宇佐美上等兵が言っていたが無視して歩く

尾「どうした、宇佐美と喧嘩か？」

『尾形上等兵』

尾「そろそろその上等兵ってのやめろよ」

まじ上等兵ろくな奴いないわ

尾「はぁ…お前狙撃銃撃てるか？」

『いや、まぁ撃てますけど』

撃てて当たり前だと言いたいが凄腕狙撃手の前でそんな事言って何されるか分からない

相手に合わせるか

尾「じゃあこい」

『はい？』

尾「中庭集合だ」

『私資料をまとめないと行けないんですけど』

尾「そんなもん後ででいい」

『良くないです』

尾「じゃあ、それ置いたらすぐ来いよ」

拒否権無しか

下手なこと言わないでよかった

『…はぁ〜面倒くさ』

そんな事言いながらも行かない訳には行かないので渋々中庭に小走りで向かった