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＊Protego Diabolica ページ43

Harry side

ﾊｰ「どうして何も出てこないのかしら…」

ああもうムカついてきた…と喋るハーマイオニー。

ピリピリしているのはハーマイオニーだけじゃないようだ。

ﾛﾝ「テストまずい…」

ロンは頭を抱えながら言った。

ﾊｰ「神話の本も読んだし、呪いについて書かれている本も読んだわ。何冊も。…なのに、進展なし。」

ﾊﾘｰ「あそこの棚は？」

ﾊｰ「見たわよ。…………閲覧禁止の棚は見てない。」

小声でそう言った。
1年生のころやったみたいに、やれということだ。

ﾊﾘｰ「…先生に見つかったら終わりだ。」

ﾊｰ「あの子のためなら入ってみる価値はあるわ。」

ﾛﾝ「君、本当にハーマイオニー？」

ﾊｰ「ええ、そうよ。」

ロンとハーマイオニーは言い合いを始めた。

本当に入ってみる価値はあるのか、
本当に呪いを解く鍵はあるのか、

今の僕にとっては謎だ。

何もしてあげられない。

━━━その出来事を思い出しながらみんなと夕食を食べていた。

貴「兄さん…！それ…！！」

ロンと他愛もない話をしていたとき、
Aが大広間の前の廊下で声を荒らげて何かを言っているのを見た。

ﾛﾝ「Aどうしたんだ？」

ﾊｰ「ちょっとAのそばに…」

ﾛﾝ「あぁ…」

そう言って、Aと一緒に戻ってきたハーマイオニーの様子がおかしかった。