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＊Geminio ページ20

Your side

クリスマスから数週間後。

ﾛﾝ「やめろよ、マルフォイ。」

ﾊｰ「…謝って。」

ﾄﾞﾗｺ「なんだって？」

ﾊｰ「Aに謝ってって言ったのよ。」

ﾄﾞﾗｺ「………偉そうな口を聞くな。この…穢れた血め。」

貴「黙って、聞いてたら、言いたい放題。……あんたって本当に最低。同じ寮なんて考えるだけで反吐が出る。…行こう、ハーマイオニー。」

こうなったのは1時間前。
ドラコが私のことを言ったこと。
母のことを言ったこと。

そんなことかと思うかもしれない。
私にとってはそれが始まりで、もしかしたら終わりになるかもしれない重要なことなのだ。

『お前、母親いないんだろ。お前が殺したのか？』

母親がいないんだとは言われ慣れていた。
でも今日だけはなんだが胸に刺さってしまった。
最後の言葉を聞くまでは。

殺したか？
初めて言われた言葉だ。

胸が痛い。
息がしずらい。
思い出したくない記憶だ。

貴「っ………。」

ﾛﾝ「やめろよ、マルフォイ。」

これがあったこと。

クリスマスが終わって、学校に戻ってきたらこれだ。