優しくて、泣き虫で・・・ JUMP×Kt (ページ22)

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ym

「……も、大丈夫。」

そういって、圭人は俺らから離れる。

「圭人、何があったか教えてくれる？」

そう言うと、圭人は決心したように、ポツポツと、話始めた。

kt

はじめは、あんなことされるなんて、思ってなかった。

スタッフの左党さんに呼び出されて、地下みたいなとこに呼び出されて、

そしたら、

『お前なんかがいていい場所じゃないんだよ。』

『JUMPやめろよ。』

『歌もダンスも下手なくせに！』

『迷惑かけてんのわかんねぇのかよ。』

そんなことを言われて、暴力……といっても気づかれないようなとこに、殴られたりとかして、

でも、メンバーに言ったりしたら、仕事をなくすって言われた。

それだけは、仕事をなくすことだけはしたくなかった。

それからも、嫌がらせをされ続けてて、

仕事をこなすことだけで精一杯だった。

ym

知らなかった。

……いや、気づいてやれなかったんだ。

「圭人、ごめん。気づいてやれなくて。」

「苦しんでいたのに。ごめんな。」

「俺は、謝られたくはないよ。俺が考えて、起こした行動だから、メンバーに迷惑かけたくなかった。

それだけだから。」

「圭人……」

「でも、左党許せねぇ。」

「こらしめなきゃ、気がすまねぇ。」

薮くんと光くんを中心に、怒りのオーラを放っているメンバー。

もちろん、俺もその一人。

でも、圭人が心配そうな顔してるから、今回は、見守ることにした。

オーラを放っているメンバーは楽屋を出て、左党のとこに向かって行った。