もっと頼って良いんだよ。(JUMP×kt) ページ20
ym
ある雑誌の撮影日。
いつも通りに撮影を終えて、帰る支度をしていた。
まぁ、何人かはふざけてる人もいたけど
(;・ω・)
でも、今日こそは……!
「圭人!一緒に帰ろーぜ!」
「ごめん、今日も用事があって……」
「おまっ、前もそうじゃんかよ。今日ぐらい……」
「ほんとにごめんね!……じゃあお疲れ様!」
「お、おい!圭人!」
パタン。
なんだよ。何があるんだよ!
「山田、今日もダメか。」
「だな。何があったんだろ。」
そう、最近の圭人は付き合いが悪い。
いつもなら、絶対断らない圭人が、
ここ最近、ずっと断り続けている。
それは、俺以外のメンバーも不思議に思ってて、
どうしたらいいのかわかんないんだ。
「いっそのこと、圭人の後ついてってみる?」
「それは、どうなんだろ。圭人も本当に用事があるだけかも知れないよ。」
「でも、このままじゃ気になって仕方ないよ。」
そんな意見が飛び交う。
でも、俺はひとつだけ、心当たりがある。
俺が圭人に話しかけるとき、一瞬だけ悲しい、寂しげな顔をするんだ。
いつもの、申し訳なさそうな圭人とは違う……
俺はその事をメンバーに伝えた。
「それって、考えすぎかも知れないけど、SOSとかじゃない?」
「SOS?」
「それって……もしかして……!!」
「圭人が嫌がらせ受けてるとか?」
みんなが伊野ちゃんの一言にピクッとする。
「嫌がらせ……?」
そんなこと…………
いや、圭人ならありえないこともない。
ただでさえ、俺たちよりも遅くジャニーズに入ってきて、良いように思うやつはいない。
もちろん、この業界にも。
スタッフさんとか……
「山田、圭人のGPSわかんないのか?」
「え、」
「とにかく、圭人のとこにいかなきゃ!」
みんなが、焦りながらも聞いてくる。
俺は急いで、GPSを確認する。
でもそこには、
《GPSは繋がりません》
の文が。
「なんで……!」
「山田?」
「繋がんない。」
「そんな……!」
みんなが集まってスマホを見る。
もう、俺らには、何をすればいいのか
圭人が…!
メンバーが苦しんでるかも知れないのに!
すると、
ピコン。
みんなのスマホの音が一気に鳴った。
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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03
作成日時:2016年11月16日 14時