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「最近どうよ?」
「へっ?何が?」
突然の大ちゃんからの問いに突拍子もない声がでる。
「恋してんの?」
「して…たけど、今はしてないかなぁ。」
「どんな奴に恋してたの?」
「最低だけど…いい人かなぁ?俺にとってはね。」
「山田に好かれる奴はうらやましいな」
…何それ。
もしかして大ちゃんは俺の気持ちに気づいてなかったの??
「大ちゃんは彼女いるでしょ〜俺なんて独り身だよ〜あ〜寂しい〜!」
「俺、もう別れたし」
別れたなんてどうせまた嘘だよ。
そう思ったからわざと聞こえないフリをした。
…もう期待して裏切られたくない。
ひんやりとした夜風に2人の体が小刻みに震える。
「おいで?」
手招きをする大ちゃんにおずおずと近づく。
大ちゃんは俺の後ろに回り、学ランを俺の体に巻き付けると強く抱きしめた。
「あったけーな。ずっとこうしてたい。」
「うん…あったかい」
離れたいけどはなれたくない、微妙な気持ち。
友達でいいと思ってたはずなのに、なんでこんなに胸が苦しいんだろう。
この時、決心した。
もう大ちゃんとは連絡を取らない。
せっかく諦めたのにまた好きになって傷つきたくはないから…。
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作者名:ありやまメロディ♪♪ | 作成日時:2018年5月27日 13時