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「いい…よ」
大ちゃんは俺の肩をそっと抱き寄せ、再びほっぺに軽いキスをした。
唇はゆっくり移動し…二人の唇がそっと重なり合う。
これが大ちゃんとの、初めてのキスだった。
何度も繰り返し、…大ちゃんの優しく熱い舌が入ってくる。
しばらくして、大ちゃんは俺をお姫様だっこし、ベッドまで運んだ。
ベッドの上に寝かされ、大ちゃんの唇が俺の首もとをはう。
「やぁ〜くすぐったいよぉ!!アハハ」
…不安、怖い。
緊張をまぎらわすために、わざとらしく笑う俺を見て、大ちゃんは手の甲にキスをして、心配そうな顔をした。
「山田…震えてんの?もしかして初めて?」
いくらごまかしても体は正直だ。
体はいつの間にか小刻みに震えてしまってる。
もし初めてで、経験がないって事がばれたら嫌われるかもしれない。
不安そうな俺をよそに、大ちゃんは無邪気な顔で突然、俺のわき腹を両手でくすぐり始めまた。
「くすぐったい〜やめてぇー!」
手を押さえて抵抗する俺を抱き起こし、強い力で抱きしめる大ちゃん。
「大丈夫、怖くねぇから。優しくするから…」
大ちゃんはそう言うと、再び優しくキスをした。
大ちゃんは初めての俺を優しく抱いてくれたよね。
それはまるで、気持ちが通じ合ったのかと勘違いしてしまうくらいに…。
一つになる時、痛くて怖くて泣きそうになってる俺の手をずっと握りしめていてくれた。
「怖くねぇから…嫌だったら言えよ?ちゃんとやめるから」
大ちゃんの声と優しい目が、安心をくれたんだよ。
“好きだよ”
勘違いかもしれないけど、そう言ってくれてる気がしたんだ。
少しは近づくけとができたかな。
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作者名:ありやまメロディ♪♪ | 作成日時:2018年5月27日 13時