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しかしその日以来、なぜか大ちゃんからは、前以上に連絡が来るようになり、放課後2人きりで話す事も次第に増えていった。
見た目が怖い大ちゃんだけど、相談すると真剣に話を聞いてくれるし、強い言葉をくれる。
いつも周りを威嚇しているような鋭い目も、笑うと垂れて幼く、そして優しく見えたりもする。
最初に会った時の悪いイメージは取り除かれ、大ちゃんに彼女がいる事を知っていながらも次第に大ちゃんに惹かれていった。
自分の気持ちに気付き、どうしたらいいのかと知念と龍太郎に相談を持ちかける。
そこで2人が出した結論は…
“大ちゃんが彼女と別れる気が本当にあるのかを聞いて、もし別れる気がないなら諦める”だ。
2人に励まされながら、勇気を出して大ちゃんにメールを送信した。
《カノジョトワカレルキアル?》
《ナイナラモウアエナイ》
♪ピロリン♪
メールを送ってからまだ1分もたってないのに大ちゃんからの返事は即答で、しかもたった一言だった。
《モウワカレタカラ》
「涼介〜やったじゃん!」
「本当良かったね♪」
「2人とも、ありがとおぉ!!」
まるで自分の事のように喜んでくれる2人。
なんでだろう。素直に喜べない。心から笑えない。
まだ心のどこかに不安が残ってる。
伊野ちゃんに聞くのが一番手っ取り早くて確かな手かもしれない。
でも、真実を知るのが怖くて…結局聞けなかったんだ。
大ちゃんが別れたって言ってるんだもん。
今は大ちゃんの言葉を信じるしかないよ。
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作者名:ありやまメロディ♪♪ | 作成日時:2018年5月27日 13時