生意気だけど君が好き【hk×ar】 (ページ3)

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大学生なのに学校行かなくていいのか？
心配になるほど有岡はバイトに来る。

「学校行かなくて大丈夫なのかよ、」
「ん、今日は全休だからね！」
「あーそう…」

チャラチャラしてるように見えて
真面目な生活を送っているらしい。

だったらバイトも真面目にやってくれ！！

でも店長からの有岡の評価は高い。
え、なんで？
あいつ猫かぶりやがって！
よりによって俺の嫌いな猫を…！

「今日入った服多くない？すっげー重いんだけど」
「あー新作入ったからな」
「へえー…あ、これひかに似合いそう！」
「え？」

笑顔で振り返る有岡。
なんだよそれ、可愛いじゃんかよ。

仔犬みたいな懐き方が、有岡の持ち味なんだろう。
猫っぽくなくてよかった…なんて。

「このシャツひか似合うね！」
「そ？」
「うん、かっこいい」
「おーありがと…」

でも犬って猫と違って
誰にでも笑顔振りまくんだよな。
困ったもんだ。

「え、なに？ひか照れてんの？」
「うるせぇ！」

やっぱ可愛くねえ。

「もー素直じゃないんだから」
「は？」
「怒んないでよ。てかさ、ひかも俺のこと
大ちゃんって呼んでくれても良くない？」
「誰が呼ぶか！」
「だってひかだけだよ？ずっと有岡なの。
店長だって他の先輩だって大ちゃんって…」
「あーもーうるせえよわかったから！」
「ほんとに？」
「呼べばいいんだろ、大ちゃん…」
「っ！…ひかー！！」
「抱きつくな！お前早く仕事戻れ」
「…へーい」

生意気だ。