JUMPくんは辛い日も頑張ります。

＊やまだ＊ ページ25

山田side


" 多忙 "


今の俺の状況は、この2文字がぴったりだ


ドラマ、バライティー、ラジオ、…


軽く上げてみてもこの量だ


そうすると自動的に睡眠時間も短くなって、少しずつ体に不調が現れてきた


頭痛、めまい、立ちくらみ


そんなものも毎日で、慣れてしまったくらいだ


自分でもやばいなあとは思ってるんだけど、いつ仕事がなくなるか わからないこの世界では


「休む」


と言うことはどうしても抵抗があって、


だから今日も体の不調も、目の下にできた黒い隈も、全部無視してマネージャーの車に乗り込んだ



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伊野尾side


最近、忙しそうだなとは思ってた。


雑誌の撮影も日にちが合わなくて山田だけ別だったりで、ろくに顔も見てないし


でもここまでだとは思ってなかった



「おはよ」



と楽屋に入ってきた山田の顔はやつれていて、目の下には真っ黒な隈



びっくりして 「おはよう」より 「大丈夫？」と言う言葉が先に出たぐらいだ


それに対して「うん」と少し微笑みながら答える山田に心が痛んだ



嘘、つくなよ


その言葉が出かかって、慌てて口を閉じた



「始まるまで寝れば？」


そう声をかける


すると「そうするね」と言った後、ソファーに座り素直に目を閉じた



いやいや、寝るならソファーに横になればいいのに



「横になれば？」



そう言ってもみんな使うのに俺だけ悪いからって、どこまで気使いなんだか



もっと自分に優しくしてやれよ


今日はダンスの練習で結構体力使うのに、こいつ耐えられるのか？


山田の体、お前が思ってるよりやばいぞ


そんな疑問やらなんやらを考えながら まあ、ギリギリまで寝かしてやろうと携帯に目線を落とした





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