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ab「それはね、凶暴化してるやつとしていないやつの比較をまとめたファイル。」
ru「これ、阿部くんがやったんですか?」
ab「うん、今となってはあんまり役に立ってないけどね。」
ru「僕にはできないです、」
ab「まあ俺は得意分野分析だからね?これが本業なの。」
不満そうな顔をするラウールを宥めながら、阿部もまた内心喜んでいた。
今まではここにある文書がどれだけ重要なものか、どれだけ価値のあるものか理解してくれる人はいなかった。
内心諦めながらも実は寂しさを感じていたのである。
目黒は部屋にすら入らずに止まり、向井は部屋の入り口でピタリと止まってしまったことも実は少し寂しかったりしたのだが。
その後すぐに、ラウールが興味を示してくれたことが阿部はものすごく嬉しかったのだ。
今までは呆れたような顔しかされていなかったのに、これは何か、あれは何かとラウールに質問攻めにされた阿部はそのひとつひとつに自分の持つ知識の限りを使って答えていた。
柄にもなく話しすぎてしまったなあと思った頃にはもう何時間も過ぎていて、慌ててラウールを連れて阿部はリビングへ戻る。
ab「え、何してんの」
dt「作り置きだけど?」
ab「今?」
dt「康二もね、料理出来るんだよ」
ru「康二くんすごい!」
kj「なんや、そう言われると嬉しいなあ」
ab「そういえば照と目黒は?」
dt「全然戻ってこない」
ab「余り物は?」
dt「そこで寝てる」
kj「余り物…?」
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作者名:あんこ | 作成日時:2020年9月3日 22時