Unknown,Climax Q&A (ページ19)

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dt「え、康二も料理出来んの？」
kj「まあ関西におった時は俺が基本やってたんで…」
dt「少しでも出来るだけで助かるよ。今までは正直キッチンに入れたくもない人とかいたからね」
kj「俺に出来る事ならやります！」

やけに意気込んでそう言い放った向井に、宮舘は苦笑いを溢しながらも嬉しそうに頷いた。

宮舘も誰かに手伝わせようと試みた事はあるのだ。

ただ結局宮舘が気になって手を加えてしまうので意味がないと早々に諦めたのだった。

例えば渡辺にやらせた時は、最初はそれはそれはやる気に満ち溢れていたのだが、やる気がある間は盛り付けにこだわりすぎていつまで経っても終わらず。

次第に飽きてしまい結局宮舘が全て行ったのだった。

折角だし、と2人は作り置きの調理に取り掛かっていた。

ラウールに捕まった阿部も、目黒に捕まった岩本も戻ってくる気配はなく、余った3人はリビングで昼寝を始めていた。

dt「なんだ、普通に出来るじゃん」
kj「ほんまですか？」
dt「うん、楽になるよ」

あまりにも向井が期待しないでくれと言うので、宮舘も次第に不安になりつつあったのだが、向井の腕は確かだった。

そして向井も、自分が「役に立てる」場所を見つけたことを喜んでいた。
成り行きで始めた料理も、役に立つんだなあ、なんて他人事のように思いながらも、自分の料理の腕にも磨きをかけようとひとり決心したのだった。