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6:はい残念 ページ7

(は〜い、やらかしました。はい残念〜)

Aはもはや諦めている。
せめて誤解を解く努力をしなくては。

「えーっとね、私と悠仁は幼馴染みなの。小学校の時からの」

「そーそー」

虎杖も頷く。
しかし伏黒の表情は晴れない。
Aは一層頭を悩ませた。

(こういう時何て言ったら正解なの? そもそも正解とかあるの? 何なの?)

ここまで来ると、この世の全てが疑問に思えてくる。
Aは場の雰囲気を一気に変えるべく、尋ねた。

「それより! 悠仁、呪物持ってるよね?」

一方の虎杖は、今自分が置かれている状況に今更ながら混乱していた。
全く知らない男に声をかけられたかと思ったら、その隣に立っているのは、小学校の時に出会った大事な大事な初恋相手。

「悠仁ー」

結局好きのすの字も伝えられなかったが、ずっと想い続けていたあの少女が、何の因果か今ここで自分の前に立っている。

「おーい?」

運命の悪戯というヤツか、神の思し召しというヤツか。
何にせよ、これは好機なのではないか。

「悠仁? 聞こえてた?」

「うわっ!!」

Aが顔を近付けて呼びかけたことにより、虎杖は一瞬で我に帰った。

(うお!! 顔近!!)

我に帰るのと同速度で、虎杖の頬が紅潮する。
ふと視界に入った伏黒が、こちらを鋭く睨んでいるのが見えた。視線だけで人一人殺せるんじゃないか、ぐらいの殺気の込めようだ。

──ていうかアイツさっきから何なんだ。何ポジションなんだ。

「……ジ、ジュブツって何なの?」

「あーっとねー……」

どう答えるべきか決めあぐねるAを見かねて、伏黒が自らのスマホの画面を虎杖に見せた。

「これだ。持ってるだろ」

「んー?」

虎杖が画面を覗き込む。
液晶画面には、木箱に入っているお札のようなもので包まれている“何か”が映っていた。
無論、二人が探している特級呪物の写真に他ならない。

「あー、はいはい! 拾ったわ」

虎杖はあっさりと認めたが、間髪入れずに続けた。

「俺は別にいいけどさ、先輩らが気に入ってんだよね。理由くらい説明してくんないと」

「…………」

伏黒は少し黙ったが、すぐに口を開いて説明を始めた。

7:魔除け→←5:再会



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設定タグ:呪術廻戦 , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月9日 2時) (レス) @page23 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月12日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 夢花さん» ありがとー!!! 全然大丈夫よ!姫はHEROになれるかの方も更新頑張るね!(*^▽^*) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - ヒメちゃん新作おめでとう!!!言うの遅くなってごめんよ_(._.)_ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - まくすうぇるさん» 話の流れは原作通りにするつもりなのですが、救済についてはまだちょっと考えています。やるかもしれません。地獄が軽減される(?)かもしれません。悩ましいです……! (2021年9月1日 17時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒメアミ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月27日 21時

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