22：宿儺の“器” ページ23
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五条が取り出したのは、萎びた指のようなモノ。
虎杖にもそれに見覚えがあった。
「これは君が食べた呪物と同じ物だ。全部で２０本……ウチではその内の６本を保有してる」
２０本……普通両手で１０本なのではないか。
虎杖が怪訝そうな顔になったが、すぐに合点のいったような表情を浮かべた。
「２０本……？ ああ、手足で」
「いや、宿儺は腕が４本あるんだ」
あっさり恐ろしげなことを口にしつつ、五条は手にしていた宿儺の指をポイッと部屋の壁目がけて放り投げた。
途端に爆発音のような物が響く。
反射的に、虎杖が指の投げられた方を見る。
その周りだけ壁一面に貼られているお札は跡形もなく破れ去り、肝心の指は奥まで空いた穴の底にめり込んでいた。
「！！」
「見ての通り、これは壊せない。それだけ強力な呪いなんだ」
指を拾って再びポケットに戻してから、五条は壁に空いたそこそこ大きめな穴を見た。
空いた穴の言い訳はどうするつもりなのだろうか。
「日に日に呪いは強まってるし、現存の術師じゃ封印が追いついてない。──そこで君だ」
五条の視線は、穴から虎杖へ移った。
目まぐるしく動いていく状況に理解が追いつかず、少し荒んだ目をしていた虎杖がまた顔を上げる。
「君が死ねば、中の
「勿体ない？」
「宿儺に耐えうる器なんて今後生まれてくる保証は無い。だからこう提言した」
──『どうせ殺すなら全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい』──
虎杖が目を見張る。
五条はそれに気付かないフリをしながら、２本の指を立てた。
「上は了承したよ。君には今、２つの選択肢がある。
.
「……何で火葬場……」
いつもながら、唐突で前触れなんかありゃしない五条からの呼び出しを受けたAと伏黒。
それにしても今回の指定場所の真意は、五条本人に聞く以外に読み取る方法が無さそうだった。
「怪我も軽くないっつーのに……」
「本当だよ──でもま、今に始まった話じゃないじゃん？ 五条先生が突拍子もないこと始めて私達を振り回すのって」
「それは言えてる」
てくてく並んで歩きながら、仮にも自分達の担任教師である五条の愚痴で盛り上がる２人。
続く (更新停止中)
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YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月9日 2時) (
レス) @page23 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月12日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 夢花さん» ありがとー！！！ 全然大丈夫よ！姫はHEROになれるかの方も更新頑張るね！(*^▽^*) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - ヒメちゃん新作おめでとう!!!言うの遅くなってごめんよ_(._.)_ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - まくすうぇるさん» 話の流れは原作通りにするつもりなのですが、救済についてはまだちょっと考えています。やるかもしれません。地獄が軽減される(？)かもしれません。悩ましいです……！ (2021年9月1日 17時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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