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「本当にそう？」
「え？」
「鎧は２回目の巨人化。さっきは瀕死の状態までいった。体力の消耗は激しいだろうね。」
「…。」
「超大型は？あんな大爆発を自身からしたのであれば…。」
「超大型が少し…細くなってる。」
ポツリと超大型を見つめたままアルミンが喋った。
「消耗戦に弱い…複数回の巨人化…。」
ブツブツ何か言いながら考えていたアルミンが顔を上げ私を見た。
「Aさん！ここは…超大型は僕にやらせてください！エレンと２人で倒します！！」
「出来る？」
「はい！Aさん…鎧をお願いします。」
「分かった。」
「遅ぇよバカ…本当にもうダメかと思ったぞ…。」
安心したような顔でジャンがアルミンを見て、それに応えるようにコクリと頷いたアルミンがエレンの方へ飛んで行った。
「Aさん。それで…鎧をあと４本でどうしますか？」
ミカサに聞かれ「うーん」と考えながら煙草に火をつけた。
復活した鎧を見るとエレンの方へ向かって走っていた。
「鎧の今の狙いはエレン…残り４本…」
「…。」
「…。」
「…。」
フゥーと煙を吐き出し煙草を屋根にグリグリと押し付け屋根の下に落とした。
「全員…雷槍の準備は良い？」
「はい。」
「全員一本ずつ装備。私は技術は無いから雷槍は任せる。」
「はい。」
「最初に鎧の足を止める。ジャン…君は腕がある。膝の裏。あそこは硬質化出来ない。そこを狙って。」
「了解です。」
「サシャとコニーで鎧の耳の下…顎を開かせる為に顎の付け根を狙って両方から打ち込め。」
「顎を…開ける…？」
「もうこの本数じゃ皮膚の上からの雷槍は無意味。なら…中から吹き飛ばす。」
「…はい。」
「それで顎が開いたらミカサ。鎧の口の中のうなじに一番近い所に雷槍を刺して。それはあなたしか任せられない。」
「分かりました。」
「では各員…死なないように。」
「了解！」
「…ミカサ。ちょっと待って。」
飛び出そうとしていたミカサの腕を掴み止めた。
「何でしょう？」
「もし…あの３人で１人でも雷槍を外したら、この作戦は無駄。私達はエレンが連れ去られるのを見守るしか出来ない。」
「はい…。」
「疲弊していて集中力が切れプレッシャーもかかっている。いつもは当てている彼らも外す可能性がある。その時は…。」
「…。」
「外した人の所にミカサが攻撃をしてカバーしなさい。」
「それでは…とどめは…！」
「私がする。」
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年11月21日 20時
