JSB SEVEN JEWELRY

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己「Aさん？よろしくお願いします」


『あ、お、お願いします･･･』




大丈夫かな、この子。
彼女の第一印象はそれだった。




オドオドとしていて、こちらと目を一切合わせようとしない。歩美ちゃんよりも遥かに大人しそうで頼りなさげだった。





己「あの、Aちゃんはなんでこのサイトにアクセスしてくれたのかな？」


『あ、えっと･･･変わりたくて。私、こんなだから･･･だから』


己「そっか。」




この子の相手どうしようかな。
基本的にうちのメンバーは気さくだし誰でも大丈夫そうなんだけど。
まあ、でも臣はダメだな。逆に化学反応で面白くなりそうな気もするけど。





健二郎か岩ちゃんかな。


なんてことを思ってる間、あれほど目を合わさなかったAちゃんが俺の方をじっと見つめていた。




己「どうかした？」


『直己さんって･･･武士みたいですね･･･』


己「え、武士･･･？」


『あっごめんなさい！あの悪い意味はなくて！いい意味で武士っていうか。いやいい意味で武士ってなんだろう。･･･ごめんなさい！』


己「アハハっ！いい意味で武士って、初めて言われたよ。笑



･･････おっと失礼。」




豪快に笑う俺にポカンと口を開けたAちゃん。
慌てて真顔になると、今度は逆にAちゃんが笑い出してしまった。




『ふふ。笑
おっと失礼って、やっぱり武士ですね。笑』


己「前世は武士だったのかなあ･･･」


『やめてください･･･腹がよじれそう･･･』




彼女のツボに入ったのか静かな喫茶店故に、必死に笑いをこらえている様子だった。

･･･兎も角ただひとつ言えることは、彼女は笑っていた方が可愛いということだろう。




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