JSB SEVEN JEWELRY

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結局、俺が担当した次の週、うちの王子こと岩ちゃんを向かわせたのだが。
その日の夕方、しょんぼりとした岩ちゃんが事務所に帰ってきた。




岩「あの子、全然ダメっすよー。心開いてくれてないってゆうか。何言っても、はあ･･･、って感じでしたもん」


健「ほう･･･どうやら、これは俺の出番やな」


己「じゃあ来週は健二郎行ってもらえるか？」


健「了解っす！」




なんて元気に意気込んでいた健二郎が、次の週の夕方、岩ちゃんと同じような顔をして帰ってきたのだった。




健「撃沈･･･」


己「なんで？」


健「いやーなんでもクソもなくてですねー。
何言っても、モノマネまでしても笑ってくれないんすよ」



と、半ばキレ気味の健二郎。
健二郎があの子の前で必死にモノマネをしている姿を想像するだけで笑えてくるけどな。

何故、俺の時には笑ってくれたのか。




少しの優越感と、彼女の存在が頭の片隅にちらついて仕方がなかった。




その日の夜。直人さんと久しぶりにサシで飯を食いに行った。妻に遅くなると連絡を入れて。




己「で、どうしたんですか？」


人「いやあ、それがさ、Aちゃんなんだけど。どうしても担当は直己がいいって聞かなくって」


己「は･･･？」


人「引退したのは百も承知なんだけど、今回限りで担当してあげてくれないかな？頼む！」




目の前で頭を下げる直人さんに困惑しつつも考えさせてくださいと返事した。


だって、既に引退したわけだし。
奥さんともそういう約束で仕事を続けているし、何より以前俺を指名してくれていた子達に申し訳ない。




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翌週の土曜日。
浮かない顔でエリーが事務所に戻ってきたのは言うまでもなかった。




･･･しょうがないか。




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