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ここは俺の第二の居場所。
JSBが一つ目でこのクラブはその二つ目。
そもそもここは俺らの会社の社長が経営しているクラブで俺たちは顔パスで自由に出入りし放題。
厳重な警備のおかげで変なやつもあんまりいないし、そこら辺のクラブに比べたらかなり居心地がいい。
『昂〜矢くん!』
フロアをブラブラと物色するように歩いていると背後からは無駄に明るい声が聞こえてきた。
俺は思わず出るため息を隠す気もなく、嫌々振り返った。
エリー「だからさ、その呼び方やめてっていってんじゃん」
『なんで?こっちの方がかっこいいじゃん』
エリー「そういう事じゃなくて.....」
Aがこのクラブに出入りするようになったのは一年前くらいだった。
このクラブでは唯一の女性ラッパーだ。
いきなりステージに立ち俺のマイクを奪い取ってディスり出した。俺は正直圧倒された。
雑で乱暴で技術もないフローだったと言うのに、なぜか目が離せなくて。
だからこそ、おれはAのことが好きになれなかった。
そんな彼女に他人とは違う呼び方で呼ばれることも。
嫉妬だってそんなことは分かってる。
ステージから降りてもこうやって馴れ馴れしく肩を組んでくるAは、あの子と比べるとしたら真反対の存在だった。
『ねえ、昂矢くん。明日のラップバトル参加するの?』
エリー「....俺はしない。」
『ふーん。つまんないの。昂矢くんいないんじゃ、私の一人勝ちだなー』
エリー「わかんないよ?俺の知り合いも招待してるし」
俺がそう言うとAはにやっと笑い、長いその髪をくるくると指でいじりながらそっかあと言った。
『なら、私が勝ったら昂矢くん、私の言うこと一つ聞いてくれない?』
エリー「はあ?それ俺になんのメリットがあんだよ」
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葵(プロフ) - kotaさん» ありがとうございます(^^)明日載せる予定なのでお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです! (2019年3月31日 23時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - また新作待ってます。特に隆二くん《*≧∀≦》 (2019年3月31日 14時) (レス) id: 1738584988 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 1980noさん» いつもありがとうございますm(_ _)m隆二さんお楽しみにお待ちください(^^)! (2019年3月29日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 葵さん『JSB SEVEN JEWELRY』の完結お疲れさまでした。m(_ _)mまた新作と@LINEの方も楽しみにして待ってます\(^^)/ (2019年3月28日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Koiru*さん» コメントありがとうございます(^^)もう少しお待ちください!m(_ _)m (2019年3月18日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2018年7月15日 19時