JSB SEVEN JEWELRY

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『私、好きですよ。直己さんの優しいところ。
でも、誰よりも真面目で言う時はちゃんと言ってくれて。
でもそれはその人のことを思ってるから。』



己「俺は･･･Aちゃんのことを思ってるのに、強く突き放すことが出来てない。全然優しくなんかないよ」


『そんなことない。私のわがままに付き合ってくれてるの分かってますもん。』



分かってない。何にも分かってない。
俺は彼女が思ってる程、綺麗な人間じゃない。





『私は、直己さんが武士に似てるから好きなわけじゃないですよ･･･？笑』




そんなキャラでもないくせにおちゃらけて言う彼女に申し訳なくなって。




己「うん･･･」



『直己さんのね、中身とか･･･全部すきだから･･･でも、ダメですね、やっぱり。ごめんなさい。もう、やめます』




花火の音がまるで遥か遠くで聞こえているかのように、小さく小さく頭の中で響いていた。





すくっと立ち上がった彼女の潤んだ瞳、強く噛み締められた唇。
手を取らずにはいられなかった。





立ち上がり彼女の小さな身体を抱きしめると、きゃあと驚きバランスを崩す彼女を更に強く抱きしめた。





己「絶対守るから。だからさよならなんて言わないでくれ･･･」


『･･･直己さん。･･･私のこと好きですか？』


己「うん、好きだよ。」





俺は愛する人がいるにも関わらず、彼女に恋をしてしまった。
許されるわけがないのに。




別れを告げよう、彼女への思いが恋から愛に変わる前に。そんな愚かな事を思いながらも、彼女を抱きしめる手は緩まなかった。




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ファイアオパールの宝石言葉は、




『恋する人』。




end




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