JSB SEVEN JEWELRY

Kenjiro.Y ページ15

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グリーンスフェーン･･･スフェーンの中では日本で一番人気があり、濃いめのグリーンでファイアが良く出るものはかなり高価で取引される宝石。





この仕事を始める前に働いていた先は某アトラクションパーク。
バス釣りが好きでバスプロになるかダンサーになるか悩んだ挙句の選択やったのに、まさかまさかこの道に進むとは当時の俺も一ミリも思ってへんかった。





上京した今も関西弁は全く抜けず。でもそこがいいって女の子に好評やからよしとしよう。笑





この仕事を始めて5年目の頃やったかなあ、歩美ちゃんと出会ったのは。





今までにない不思議な子で、自然と気になっていって心惹かれていって。




でも、ほんまに心の底の底の根底にいる子。
例えば恋愛映画を見た時だとか、一人寂しく家でお酒を飲んでいる時に思い浮かぶのは他の子やった。





歩美ちゃんと臣ちゃんが付き合い出してから時が流れて、季節は春を迎えた。
会社には新社会人が入ってくるそんな時期。




まあ俺らにはあんまり関係の無い話やけど。





仕事を終えて自宅に帰ると玄関前にしゃがみ込む一つの影が見え、恐る恐る近づいた。
俺が近づくと、その子はバッと勢いよく顔を上げた。





『健二郎！』


健「A！？お、お前、なんでこんな所おるねん！」





その時ばかりは自分の目を疑った。




『あのね、おばさんに健二郎の住所、聞いてね。来てん。』


健「来てん。やないわ！何しに来たんや」


『･･･観光？』




小首を傾げて言うこの子は、地元の幼馴染み。
って言っても5つも下なんやけど、小さい頃から俺に妙に懐いとって。




俺が上京するって言った時はボロボロ涙を零して駄々こねてたっけ。




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