my HERO ページ47
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どうせ邪魔だったんでしょなんて、よく言ったなあと思う。
そんなわけないのはわたしが一番よくわかっているのに。
どれだけそばにいてくれたか。
どれだけ抱きしめてくれたか。
川沿いの桜が満開になるときも
花火の音が響く、真夏の夜も
金木犀の匂いに包まれて歩く日も
孤独を呼び起こす･･･黒い雪の夜も
いつだってその大きな手は、わたしの頭を撫でてくれてたのに。
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「愛してた、お前のこと」
玄関を出るわたしの背中に呟く篤志の声。
聞こえないフリしてドアを締めたのは、振り返った瞬間に抱きしめて欲しくなるから。
両手を広げるわたしを見たら、きっと篤志は抱きしめるから。
だからもう･･･振り返らない。
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マンションを出ると冷たい雨が降っていて。
ちょうどいいや、って濡れて帰ることにした。
雨と一緒に流れ落ちる涙。
篤志がくれた優しさを思い出しながら、歩く。
神様、どうか
これから先もずっと
彼が素敵な歌を作り続けられますように。
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忘れないよ、ずーっと。
篤志はわたしのHEROだから。
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────･･･ お前には自覚がない！！
「･･･はい、ごめんなさい。」
────･･･ みんなにうつったらどーすんだ！
「･･･はい、反省してます、ごめんなさい。」
────･･･ １週間外出禁止！！
「･･･えぇえええー･･･それはやだー･･･」
雨の中びしょ濡れになって帰ったわたし。
翌日、さっそく高熱を出して寝込んだ。
そしてヒロ兄に怒られた、というわけ。
でもこの１時間後にはまたゼリーやヨーグルトが大量に届けられることになるんだけど。
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１週間休め、っていうのもきっと･･･
すこしでも気持ちが落ち着くようにっていう配慮からなんだろうと思う。
相変わらず過保護な兄だなと笑ってしまうけど、今回はありがたく甘えさせてもらって。
１週間、泣いて泣いて泣きつくしたらまた仕事頑張ろう。
篤志が安心してくれるように強くなろう。
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またひとつ、大切なものをなくしたわたしを
身を焦がすような恋が待ってるなんて
この時はもちろん･･･想像もしていなかった。
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Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» そうなんですね！！篤志との関係、個人的に好きだったので何か寂しいですね(T_T)これからも更新楽しみにしてます！続編嬉しいです！ (2016年5月20日 21時) (
レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - Meさん» コメントありがとうございます♪楽しみにしてくださって嬉しい！(●´艸`) その通り、篤志との関係は終わりました！わかりにくくて申し訳ない(>_<) (2016年5月20日 7時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - もー（ ; ; ）次が楽しみです（ ; ; ）あの…主人公ちゃんと篤志は終わった(？)ってことですかね？？すいません…いきなりこんな事を聞いてしまって（ ; ; ） (2016年5月19日 21時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» これからも読みに来ますね！笑 はい！宜しくお願いします！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - めんめんまさん» めんめんまさん、ありがとうございます！はじめて感想を貰ってめちゃめちゃ嬉しいです･･･！初心者なので、読みにくかったりするかもしれませんが頑張りますね☆これからもよろしくお願いします(＾＾)/ (2016年5月18日 16時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 Yukari
| 作成日時：2016年5月11日 16時
