乗り過ごし注意【志麻】

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スタッフさんは私の分だけではなく扉の前で会った坂田さんも食べるとわかっていたのか2人分持ってきてくれていた


「佐藤くん俺の分も持ってきてくれたん？
さすがや！！」


このさっきから神対応をしまくるスタッフさんは佐藤さんというのか


本当にいい人すぎる


「いつも通り坂田さん食べてきてないだろうなと思ったので」


「よかったですね！」


「佐藤くんは坂田に甘いからなあ」


「まーしぃが冷たいだけや！！」


坂田さんいじるとかわいいからみんな優しくなっちゃうんだろうな、としみじみと感じる


「ぱぴぷぺぽちゃんもそう思うよな！」


弁当箱を開けている最中に急に話が振られて驚く


「あー、冷たい対応は仲良い証拠、みたいな感じなんですよ。多分
ほら、あの、熟年夫婦みたいな」


「ぱぴぷぺぽちゃんも対応雑か！
俺たちってそんなに仲良い証拠あるほどじゃないよね！？」


「Aは俺にもこんな感じだから気にすんな」


「ごめんなさい、坂田さん
早くご飯食べないと開場しちゃうので」


「え、ぱぴぷぺぽちゃん一緒にこっちで見ないんか」


「もちろんです
食べ終わって志麻さん励ましたらすぐ列に並びに行きますよ」


「本当にさっぱりしとるんやな
ぱぴぷぺぽちゃんおもしろ！」


どこが面白いのかはよくわからないけれど、取り敢えず笑っておくと坂田さんもご飯を食べ始めた


「まーしぃが気に入るのもなんとなくわかるわ」


「そうですか」


志麻さんは私たちに興味をなくしたのかゲームを再開する


「そうだ！
志麻くんの近況教えてあげるから連絡先交換せん？」


「「遠慮しておきます/ダメや」」

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