乗り過ごし注意【志麻】

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なんとかいつもの雰囲気に戻っているようなので、私はさっさと退散させていただきたい



「誤解は解けたようなので早く帰らせていただきたいんですけど…」



「ごめんな、財布探すからちょっと待っといて」



と言うなり志麻さんは自分のキャリーバッグの方へ向かう



するとすぐさま坂田さんが笑顔で私の方へ寄ってきた



何事かと思って思わず後ずさると



「そんな警戒せんといて！
志麻くんからぱぴぷぺぽちゃんおもろい子って聞いてるからちょっとしゃべりたかってん」



「申し訳ないんですけど、プライベートの皆さんはなるべく関わることは遠慮したいのでそちらにいるセンラさんとどうぞ」



「やっぱ聞いてた通り変わった子なんやなー
な？センラ！」



「坂田煩いわ！
俺を巻き込むなや」



年下組元気だな、と思っていると後ろから不穏な声が聞こえてくる



「ない、え、今日カードしか持ってこらんかったっけ」



嫌な予感がして振り返ると、顔が真っ青な志麻さん



「まじごめん、今日千円しか持っとらん」



「じゃあ、千円で大丈夫ですよ」



「いや、それはあかんわ」



なんで坂田さんは無駄なところ突っ込んでくるの！？



「まぁ、お金は耳揃えて返すのが当たり前だな」



警戒心解いたからってうらたさんも変にのらないで欲しい



「じゃあ、2千円持っている方がいたら借りたりするのは…？」



「却下や！
こうゆうのは又貸し的なのは良くないやろ」



やばい
謎に私以外のテンションが高くなっている



「もう会う機会ないじゃないですか！」



「今度外で会うのはだめなん？」

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