Starlight II (ページ14)

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・（汐恩side）ページ14

それからAは翔也と茉耶と毎日勉強に打ち込んどった。

心の中で、頑張れ…と何回も応援して、

翔也から、3人とも合格した、と連絡をもらった時はほんとに嬉しくて、その時すぐにAにおめでとう、って伝えたかったけど、それは許されへんと思ってやめた。

そうしているうちに、卒業の日を迎えた。

周りには泣いてるやつ、やっと卒業や〜と友達とふざけて騒いどるやつ、色々おった。

中でも、Aはどこか落ち着いとって、なんか晴れ晴れした顔をしとった。

…良かった、

「ん？何が〜？」

…まずい、翔也に聞かれとった…

「なんでもない、」

「またまた〜、木全、色々気づいてるんだから！」

「え、…」

「今すぐにとは言わないから、汐恩が話したくなったら言ってね」

…まーじでこいつには敵わんな、ってその時思った…笑
翔也が本当にどこまで知っとるのかは知らんかったけど、翔也になら本当のことを話せる気がした。

式典も終わって、みんなで写真撮影とかしとった時、翔也、茉耶ちゃんと3人で写真を撮り終えて手持ち無沙汰になっとるAを見つけた。

今日、終わりにするから

「…A 、」

『ん？汐恩、どうしたの？』

「ちょっと今話せる？」

『、うん、わかった』

すこし表情が暗かった。
そんな顔、すんなや……