Starlight (ページ8)

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それからというもの、汐恩のことを好きだ、と気づいてからどことなくぎこちなく接してしまう私。

それに痺れを切らした汐恩がこっちに来た。

「なぁ、A」

『なっ、何？？』

「なんか俺のこと避けとらん？」

『そんなことないよ……』

「そう？ならええけど、」

『う、うん』

「俺のこと避けんでな？仲良くしよーや」

私が避けてないといえばどこか安心したような表情になって、ならええわと翔也のところに行ってしまった。

もう季節は秋になって、体育祭と文化祭の準備が始まろうとしていた。

委員「はーい、じゃあ、うちのクラスの企画決めまーす」

何がいいですか？と少し緩そうな文化祭のクラス委員の子が声をかける。
すると、食べ物に目がない翔也はすかさず、

「はい！カフェはどうですか？？」

と提案した。
その案にクラスメイトは、いい！！賛成〜！とすぐに決まってしまった。

ウェイトや、キッチン担当を決めるとき、なぜか私に拒否権はなく、ウェイトになってしまった。
茉耶にすかさず助けを求めるも、「Aにはキッチンよりもウェイトが似合う！！」と譲ってくれなかった。

項垂れていると、汐恩と翔也がやってきた。

「なんや、落ち込んどるんか？」

『だって、私人見知りなのに、、無理！！！！』

「決まっちゃったから仕方ないよね〜」

とキッチン担当の翔也は何も気にせずにそう言う。

『翔也はキッチン担当だからわかんないじゃん！！もうー』

「ええやん、俺もウェイトやで？ほんま嫌やわ〜」

『汐恩は別にいいじゃん、顔いいんだから、客かき込んでよ』

「なんで俺が看板娘やらなあかんねん」

『娘じゃなくてどっちかというと息子ね』

「そんな言葉知らん」

『拗ねるな！！！』

まぁ、がんばろな、そう言って頭を雑にポンっと叩いて2人でどこかにふら〜といなくなった。

また別の日、今度は体育祭の出場種目を決めるみたいだ。
私は走るの苦手だからムカデ競争あたりに……と思ってたら、また気づいたら決められてて。

なんでこうなるの！！！

私の出場種目は借り物競争に決まった。
まあ、他のに出るわけじゃないし、いっか。

汐恩と翔也はリレーに出るみたい。
すごいなー、早く走れるって羨ましい。

「4組は景瑚くんがアンカーらしいよ」

「え〜スタイルもいいのに、運動もできるんだ」

「かっこいいよねー」

この時初めて景瑚くんを知ったけど、この時はまだ、他のクラスにもイケメンがいるんだ、という認識くらいだった。