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虚像 ページ44

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ソファの上では

まだ7歳にも満たない子供が

小さな寝息を立てて眠っている。





明らかに爛れた目の周りを

ジェラートが冷たいタオルで優しく拭った。








「で…これはどういうことだ、プロシュート」








リゾットがソファに体を任せて

プロシュートへと問い掛けた。









「俺が…何日か帰らない日があったろ、

あの時に看病してくれてた奴が……

このガキなんだ」









プロシュートの隣で眠るAは

どこか儚げな雰囲気を醸し出している。









「今コイツが助けを求めてる


俺はコイツに助けられた、だから次は俺が救う番だ」









ギャングらしからぬ、

真っ直ぐな希望を見据えた目を瞬かせ

プロシュートはAの頭を撫でた。








·








少し、Aの身長が伸びた気がした。

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行方不明者X(プロフ) - ありがとうございます!今、続編を公開致しました!悔いのないように、諦めないように、未来へと。一歩一歩。 (2020年10月12日 2時) (レス) id: ab7e9c281b (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - 心の支えにしていただき、ありがとうございます。私としても、行方不明者Xさんの小説は心の支えとなっております。誹謗中傷がなくなってほしいとは言わない。でも、一人一人が悔いのないよう、後悔しないような未来になったらなと思います。 (2020年10月12日 2時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)
行方不明者X(プロフ) - 本当に人の命は儚いものです……だから悔いなきように生きないとですね!カルハさんは僕の心の支えになってます! (2020年10月12日 2時) (レス) id: ab7e9c281b (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - この前まで、一緒に遊んでいたのに。   私も、お通夜の時、泣きたかったのに泣けなかった。悲しくて悲しくて、それでも涙が出なかった。 人というものは、脆いものですね... (2020年10月12日 1時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - ...悲しいですね。一緒に、遊んでもらった方を亡くすというのは...。楽しい思い出もいっぱいあった。でも人はいつ死ぬか分からない。私の祖父も、昨日で三回忌になります。私も、祖父によく遊んで貰いました。でも、最後に会った数日後に、死んでしまいました.... (2020年10月12日 1時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:行方不明者X | 作成日時:2020年5月26日 17時

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