白王子と黒王子【 WHITE 】

２７* ページ29

*


１ヶ月後…。


今日は2月14日、バレンタインデー。
チョコ作りはとんでもない量の大好物を目の前にして
私は作ることになる。
つまむためにも余分に買わなきゃいけない。(※つまむな)



｢あー出来た〜！
あ、そういえば男の人に作るの…初めてだ！｣



目の前のチョコの誘惑に負けて1つ食べる。


────うま！！…いや、そりゃ美味しいわ！
チョコ溶かして型に流して固めただけだし！！(※言い方)
どんな形でも、チョコレートの味は変わらなくていいな…
うちがマネージャー辞めても…
変わらない生活になればいいのに…



｢皆さん、ハッピーバレンタインです！！どうぞ！｣

祥｢あー！チョコだー！！｣

拓｢すごい！作ってくれたん？！｣

奨｢なんか学校来てるみたい(笑)｣



私の作ったチョコを見て皆は褒めてくれる。



｢つまみながら作ってたので味が途中から
あんまり分からなくなっちゃって…(笑)
だから、味の保証は…今回…｣

瑠｢うん、美味しいよ！｣



瑠姫くんはまた、1番に食べてくれて、
笑顔で褒めてくれる。



｢あ、…本当ですか？！｣

汐｢うん、美味い！味が生きてる！｣

｢良かった…ありがとうございます(笑)｣



汐恩くんも皆も喜んでくれた。



蓮｢次収録？｣

｢そうです！あ、時間が！移動しましょう！！｣



今まで収録中に歌もダンスも直で見ていた私は、
きっと相当の幸せ者だ。


────もうそろそろ心の準備も覚悟もしてなきゃ…



｢はいお水です、お疲れ様です！！｣

瑠｢ありがとう！｣



私は仕事が終わった後の瑠姫くんが個人的に大好き。


────" 汗も滴るいい男 "ってこういう事だよね…///
今日もかっこいい…。



瑠｢…A？(笑) 顔、ニヤけてるけど…(笑)｣

｢いえ…！！はいお疲れ様です本当に！(汗)｣

蓮｢あー、今回ダンスどうかな？｣

｢あ…はい！とても良かったです！
皆さん1番に目立っていましたよ！言うことなしです！！｣

碧｢俺、間違ったー！｣

｢全然わからなかったですよ？大丈夫です！
次は間違えないようにしましょう！｣

祥｢あー安心したらなんかお腹空いた〜｣

｢おっ、そんなこともあろうかと！｣

祥｢あっ！サンドイッチだ！やった。｣



私は持っていたサンドイッチを渡すと
子供のように喜んで受け取った祥生くん。


────祥生くんは…安定に可愛すぎる…///
沢山食べて大きくなるんだよ？(※誰)



奨｢服汚すなよー？｣

祥｢はーい｣



────もう與那城くんたら！！
色気の中にお父さんととお母さんがいるんですけど！


*

２８→←２６*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す