第24夜 ショッピング ページ24
私以上にノリノリの景瑚さん。
店員さんに「お洋服選んでくれるなんて、いい彼氏さんですねッ☆」と言われ、慌てふためく私を見て余計楽しそうにしていた。
「ミニスカートとかいいじゃん」
「そんな脚出すの無理ですって」
「じゃあこれは？」
「柄が派手かと…」
提案を次々と却下していく私に、景瑚さんは不満そうだ。
「なんでだよっ絶対似合うのに！俺がAだったら絶対着るね」
「私メイドですし、ご主人より目立つのはちょっと…」
私がうすら笑いを浮かべていると、景瑚さんは持っていた商品を私に押し付ける。
「じゃ、そのご主人命令。これ試着して来て」
ニッコリと微笑む景瑚さんだが、台詞は完全にブーメランで。
私は力無く返事をすると、試着室へ向かった。
＊
「…どうでしょう」
「……ワォ、これは…」
おずおずとカーテンを開けると、景瑚さんは大袈裟に口に手を当てて驚いてみせた。
白のシャーリングブラウスは、首元やデコルテがすっきり見え、いつもとは違う雰囲気で我ながら結構いい感じだ。
レザーのミニスカートも、脚は出ているけれど台形なので太い部分は隠れて少し細く見える気がする。
「…さすが景瑚さんですね！今までこういうの着なかったんですけど、結構アリ───「待って！」…へ？」
「やっぱ、これで」
急にカーテンを閉めた景瑚さんにもう1着渡される。
今着ている服を気に入っていたAは不思議に思ったが、渡してきた景瑚の顔がやたら真剣だった気がして、もう1着目に腕を通した。
＊
景瑚が持ってきたのは、花柄のワンピースだった。
首元にはリボンタイが付いていて、上品なビーズで留められた袖が可愛い。
「うん、こっちの方がいいよ」
景瑚さんは満足そうにニコニコしている。
「あの、これもすごく可愛いですけど、何でさっきの服はやめたんですか？最初、あんなに推してたのに」
私は単純に疑問に思って景瑚さんに聞いた。
「あぁ、知りたい？」
景瑚さんはゆっくりと私との距離を詰める。いつの間にか、試着室のカーテンは閉められていて、景瑚さんと私の2人っきりの空間になっていた。
私が動けないでいると、景瑚さんは細い指で私の首筋、鎖骨、太もも…とワンピースの上から撫でる。
「Aのここ、他の男に見せる必要ないかなって思って」
景瑚の囁きにAは、頭が沸騰しそうなほど身体中に血が巡るのを感じ、「ソ、ソウデスカ…」とロボットのように呟くのが精一杯だった。
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咲夜(プロフ) - 週7寿司さん» こちらこそいつもキュンキュンするお話を書いてくれてありがとうございます！(*^▽^*) (2021年1月12日 5時) (
レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
週7寿司(プロフ) - 咲夜さん» 私もキュンキュンしながら打ってます！笑更新頑張ります、いつもありがとうございます〜！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: 8486858bad (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 第22夜の最後辺りの翔也くんの台詞にキュンｯときた(///∇///)（キュン死するかと思った） (2021年1月11日 6時) (レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 週7寿司さん» 確かに豆ちゃん食べにきそう…更新頑張って下さい(p｀･ω･´q)ﾌｧｲﾄ〜！！ (2021年1月11日 6時) (レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
週7寿司(プロフ) - 咲夜さん» 純喜は吸血鬼になってもカルボナーラ作ると思います！笑そして豆とか食べに来てると思います笑更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 8486858bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴日 | 作成日時：2020年12月21日 0時
