検索窓
今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:371,409 hit

038【JK】 ページ38

.







HR「ごめんね、ジョングガ…もうひとりで平気。」

JK「ったく…もう飲みすぎんなよ。」

HR「ほんと、ごめん。」






ハルヌナをトイレに連れて行ってしばらくすると、酔いが少し覚めたのか、俺に謝りながらトイレから出てきたヌナ。

外の空気吸ってくる、なんて言ってそのまま店の外に向かっていった。






JK「はあ…戻るか。」






ヌナのことよりも、さっきのAの態度の方が気になってしょうがない。

しかも、ソヌってやつに簡単に腕なんか掴まれてさ。






…どうしようもなく、イライラする。






この気持ちをどうにか抑えながら、個室に向かって歩いていると個室の前で、さっきと同じような光景をまた目にした。






JK「…は?」






個室の前にいるのは、Aとアイツだ。







JK「…A?」

「っ、!」






ふたりが個室の前から離れようとしたから、咄嗟に名前を呼んだ俺。

Aが俺の声に驚いた表情を見せたけど、俺もその顔を見て驚いてしまった。




だって、Aが泣いているから。








JK「A、泣いてんの…?」






Aの顔を覗き込んで確認すれば、間違いなく泣いていて。頬には涙の跡がたくさんある。






「…っ、あ、あのね。」






俺の言葉に動揺しながら喋りだす彼女。

苦しそうな表情を浮かべる彼女を見て、いろんな感情が一気に胸に押し寄せる。






俺のいないところで彼女が泣いていることも、他の知らない男に簡単に涙を見せることも、よりによってその男がアイツだということも。

泣いている理由が俺には全く分からないことも。






そんなイライラした気持ちを抱えながら、俺はAの隣でただ突っ立っているアイツに視線を向けた。






JK「…お前か?」

「え…?」






俺の言葉にアイツよりも早く反応したA。







JK「お前が泣かせたのか?」

「え、ちが…違うよ、オッパ!」






アイツに向かって言ってるのに、口を開くのはAばかり。

その事実も、今の俺はなぜか無性にイライラが増して。







SN「へえ…俺が泣かせたって言いたいんですか?」

「っ、ちょ、ソヌくん…!」






そしたらアイツが俺を馬鹿にしたような口調で喋り始めるし、Aも咄嗟にアイツに視線を向ける。






JK「質問してんのは、こっちなんだけど。」






俺がそう言うと、今度はアイツは呆れたような顔をした。






.

039【JK】→←037【JK】



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (451 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2111人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年6月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。