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【Aが電話したいときに電話して。】
グクオッパから届いたメッセージを見つめて、どうすればいいのか悩む。
「…頭、痛い。」
寝て起きても熱が下がっていなくて、頭も痛い。
そんな中でグクオッパのことを考えると、余計に苦しくなる。
別にオッパとあの女の人の光景を見て、グクオッパが浮気してる！とか思ったわけじゃない。
ただ、あのオッパの姿があまりにも見慣れない姿だったから、頭から離れてくれなくて。
「はあ…考えるのやめよ。」
考えれば考えるほど、痛む頭。きっと今は何考えてもだめだ。
スマホの電源は落として、目を閉じる。
眠たかったわけじゃないけど、こうすることでしかグクオッパのことを考えない方法がなかった。
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「…んー……ママ、まだ寝る…」
ゆらゆらと揺らされる体。
きっと心配したママが様子を見に来たんだ、そう思ったのに、目を開けた先にいた人物に驚きが隠せなかった。
SN「ママじゃねえし、お前寝すぎだわ。」
「っ、ソヌくん…！？」
SN「…うるせえな、ほんとに病人か？」
なぜか私の部屋にいるソヌくん。お前もう夕方だぞ？なんて言うから、慌てて飛び起きる。
え、どういうこと？なんでソヌくんがいるの？
SN「…なんだよその目。」
「だ、だって…なんでソヌくん…」
SN「なに、見舞いにきて迷惑か？」
「いや、そんなことはないんだけど…」
ソヌくんには失礼だけど、普段の私に対する態度からして、お見舞いとか来ないって勝手に思ってたから。
今、かなり驚いてる。
SN「こういうのは彼氏がすることだろうけど、俺はお前の彼氏の連絡先なんか知らねえし。」
それにお前が彼氏と喧嘩してたから、彼氏と会いたくねえかも。って思って俺が来た。
と、説明してくれたソヌくん。
私を貶してくるのは納得いかないけど、なんだかんだ優しいんだよね、ソヌくんって。
「…ごめんね、本当に昨日から。」
SN「ったく、とんだ迷惑だわ。」
そう言うソヌくんだけど、家に来る前にコンビニに寄ってくれたのだろう。
テーブルには、スポーツドリンクにゼリーが置かれていた。
SN「まだ、だりいの？」
「ちょっとだけ、頭痛いけど熱はないと思う。」
そう言うと、ソヌくんが手を伸ばして私の頭にそっと触れた。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
