【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ19)

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失敗作じゅうななページ19

漣目線

「み、皆！！大丈夫ですか！？」

奥田さんの声で目が覚めた。
五月蝿いとか、思ってる暇もなかった。

神崎さんと茅野さんが拐われた。

それに衝撃を受けて、何も言えなかった。
カルマの

「俺に直接処刑させてほしいんだけど。」

の一言になんか知らないけど、落ち着いて。
周りを見渡した。いや、見渡そうとした。
そしたら、突然に腹が痛む。そういや、蹴られたんだったな。
痛みをほっといて見渡すと、渚君の後ろにいいものを見つけた。そういえば、書いてあったな。
渚君に近付いて、耳の近くでそっと呟く。

「後ろに、良いこと載ってるよ。見てみな。」

その声につられるようにして渚君が振り返る。
そして、ページを開き始めた。
俺が全部読んだの、需要あったようだ。

そして、俺らは行動を始める。
俺らの班員を拉致った輩を処すために。

「はあ、やっと見つけた。」

「アルビノって大変だね、凄く。」

「当たり前でしょ。…そのせいで僕は死んだ。」

「え、なんか言ったー？」

「何も。」

そんな会話を繰り広げながら歩みを進める。
息が苦しいし、日光がきつい。
折り畳みの傘があったから今歩けてるけど、それがなきゃあの祇園から動けなかっただろう。
今も目の前がくらくらする。そんなこと言ってられないし、言う気もないけど。

もうすぐ突入。
怖い、なあ。
でも、やらなきゃいけない。
痛いの嫌いなのに。死ねたらいいのに。

考えながら、ついて行った。