【募集企画】存在という罪-Reset-

世界観追記 ページ4

・紫苑探偵事務所について
前述の通り、大手企業の社長による出資で設立された探偵事務所。名前は、忘失刑によって消された孫娘の名、「高嶋紫苑」から取られた。
彼女は祖父に甘やかされきって育ったため素行不良、小中高通じてそれぞれの学校でいじめグループの中心となり、二人を死に、六人を精神疾患に、その他複数人を転校などへ追いやった。それが原因で、「法律では裁けない罪」への適用として忘失刑に処される。彼女が死の間際に思ったことは、これまでどんな罪も庇ってくれな祖父への「助けて」というものだった。故に祖父の記憶にだけ残り、今に至る。

・記憶が残る人々について
記憶が残るのは、忘失刑で死ぬ際に思われていた「一人」。死ぬ際に複数人を思い浮かべていたときはその中からランダムに一人が選ばれる。また、両思いである必要はなく、加害者が最期に被害者のことを思っていれば、被害者にのみその記憶が残る。ただ、社会的にも私的にも「加害者がいた」という事実は消え、故に「犯罪が起こった」という事実もなくなるため、一人だけでその受けた犯罪の被害に苦しむこととなる。ちなみに、死ぬ際に他人のことを思い浮かべなかった場合には誰の記憶にも残らず消える。
このことから、「一人だけ覚えている」ということになるケースは非常に少ない。存在しない人間についてはJMクラウドには「バグ」として消されるため同期が行われない。故に自覚しないまま忘れることもあるし、そもそも存在しないはずの人間がいたかのように振る舞うと気が狂ったとして精神疾患とされることもある。ともかく、「最期に思われた人間に記憶が残る」ということは、紫苑探偵事務所と一部の人間にしか気づかれていない。政府は現時点では未把握。

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