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# 104 ページ5

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ドクドクと鼓動がうるさい。






握られた手が熱い。









じっと絡み合った視線を外すことすら憚れるこの状況で



イケメンが私に

史上最高級のお願いの仕方をしている。









「あ、えっと、」









固まる私に追い討ちをかけるように





「ヌナ、だめ?」





なんて首を傾げられたら、




もう、いいよとしか言いようがないじゃないか!!









「いいよ。うん、」







これしか言えねぇ。なんて思いながら

彼を見ると


ふわぁっ、と笑う。




不覚にもかわいいなんて思ってしまった。









「じゃあ、あの、放課後、ここで。」









しどろもどろだけれど


彼はそう言いながら照れたように笑った。






言い終わると同時に

はぁぁ、と崩れ落ちたジョングクくん。





因みに私の腕は掴んだままだったので

強制的に私もしゃがむ姿勢になる。







距離が近くなってジョングクくんの目に

涙が溜まっていたのがよく見えた。









「俺がしばらく放っておいてとか言ったんだけど、

ヌナに会えないの、寂しかったから、


もうヌナと話せなかったらどうしようって。」









あなたには他にも女の子がいるんだから

私にこだわらなくたっていいじゃない。



大幅な心境の変化だね。ジョングクくん。





と思ったのは、この泣きそうな顔に免じて

無かったことにする。





私もたくさん聞きたいことがあったから

この機会を逃すと厳しいし。








ん、とだけ返して

私はそっとジョングクくんの手から

腕を抜いて立ち上がる。









「もう、行かないとね」









そう言いながら屋上のドアノブに手をかけた。



 

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク,ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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お団子 - 繋がります!探します(^^) (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
お団子 - お久しぶりです!!!!待ってました泣また1から読んできます好きです (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - まこさん» まこさんお久しぶりです、もしまだ私のことを覚えていてくださっていたら嬉しいばかりです。久しぶりに更新した通り、新しい所でお目にかかれれば幸いです。いつも応援と感想をくださっていてとても印象に残る方だったのでコメントを書きました、突然失礼しました (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - お団子さん» 泣いてます、もう体調は恐ろしいほど回復してバンバン元気にやってます、お団子さんは本当に私の支えでして、、、よろしければまた新しい私と繋がっていただけたらと本気で思いますm(_ _)mお返事遅れて申し訳ありませんでした(T^T) (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(T^T)今日やっと帰って来ることが出来たため、お知らせを乗せました。待っていてくださって本当に幸せです、よろしければ見つけていただいて、またどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリン | 作成日時:2017年11月18日 20時

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