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# 102 ページ3

.









「…………………………。」









「…………………………。」









ヒュウと音をたてて吹いた風が通り抜けていく。






ドクドクと大きな音を立てる私の心臓。







目の前にはジョングクくん。







非常に気まずいこの状況。







事の発端は数分前のあの出来事から。









……








「はいストップ!!チョンジョングク!」






そう言ったあの後、


ミンソに呼び止められたジョングクくんは


驚いたまま目が点状態で固まっていた。





そりゃそうだろう。

まさかミンソに呼び止められるなんて

思いもしてなかっただろうから。



私だってパニックなのである。







その後ろのテヒョンくんはというとニコニコしながら


ジョングクくんの背中を押していて


ジョングクくんだけ屋上に上がる形になった。








よしっ、と小さく声を出して



「ジョングクくんこっち来て。」



手招きの格好をしながらそう言うミンソ。



まるでボスからの呼び出しのようだ。






後ろのテヒョンくんはまるでそれが作戦だったように

ニコニコしながらもグイグイとジョングクくんを押し出してくる。







どんどん縮まる距離に




んな、まさか、と我に帰った私は

ミンソを見た。




タイミングよく視線が重なったミンソは

グイッと口角を上げたと思うと


"頑張れ"


なんて口パクしてきて




ふふん!と鼻息荒く立ち上がった彼女は


私の前まで来てしまったジョングクの肩を


グッと押さえつけ座らせるようにさせてから、






テヒョンくんの腕をつかんだ。








「え、ちょ、」






呼び止める私の声も虚しく







「あー!キムテヒョンーあっちに綺麗な木があったんだー!

A、私、キムテヒョンに今すぐ絶対見せたいの。


良いでしょ?キムテヒョン行こー!」




「ぅ、ウン!アッチニイコーカー!!」








二人で走り抜けて行ったわけである。









……









しばらくは私もジョングクくんも

二人が出ていったドアを唖然と眺めていた。






涼しい風が私たち横を通りすぎていて

いっそう強く照り始めた太陽に照らされて


お互いやっと状況が掴めたように

向き合ったのはいいものの、




気づけば沈黙になってしまって

お互い口を開くタイミングを完全に逃してしまった。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク,ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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お団子 - 繋がります!探します(^^) (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
お団子 - お久しぶりです!!!!待ってました泣また1から読んできます好きです (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - まこさん» まこさんお久しぶりです、もしまだ私のことを覚えていてくださっていたら嬉しいばかりです。久しぶりに更新した通り、新しい所でお目にかかれれば幸いです。いつも応援と感想をくださっていてとても印象に残る方だったのでコメントを書きました、突然失礼しました (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - お団子さん» 泣いてます、もう体調は恐ろしいほど回復してバンバン元気にやってます、お団子さんは本当に私の支えでして、、、よろしければまた新しい私と繋がっていただけたらと本気で思いますm(_ _)mお返事遅れて申し訳ありませんでした(T^T) (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(T^T)今日やっと帰って来ることが出来たため、お知らせを乗せました。待っていてくださって本当に幸せです、よろしければ見つけていただいて、またどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリン | 作成日時:2017年11月18日 20時

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