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111話 ページ12

楽巌寺嘉伸は男と戦っていた

ギターを鳴らせば、男に斬撃にも似た攻撃を受けた

「(成程ね。アンプもねぇのにいい音出すと思ったら、このジジィ自身がアンプなのか!奏でた旋律を増幅させ、呪力として撃ち出す術式!分かりやすい中距離タイプ。近づかれたくねぇのが見え見えだ)財布を作ろう。加齢臭たっぷりのな」



庵歌姫は校内を走りながら西宮と電話をとっていた

庵「了解。西宮もそのまま硝子のとこにいて、大丈夫、三輪は冥さんが見てる(電波が断たれてなくて良かった“帳”の効果を考えれば当然か)」

庵歌姫は交流会が始まる前に五条悟が言っていた「高専に呪詛師・・・或いは、呪霊と通じている奴がいる」という言葉を思い出し「勘違いじゃなさそうね」と呟いた

その時、後ろから殺気を感じ、咄嗟にしゃがんだ

おかげで攻撃は避けられた

「あれっ?」

振り向けば男が居た

「絶対斬ったと思ったのに。これだから俺は・・・」

男の手には刀が握られていた
刀の持ち手は手になっており、刀と握手するかたちになっていた

「いいでしょコレ。鞣造が作ってくれたんだ。さっき会わなかった?オマエは非力だから、刀に握ってもらえって。ねぇ、お姉さんは俺に何をくれるの?」

そう言ってニヤリと笑う男

「オマエモテないだろ」

庵歌姫の後ろからそんな声が聞こえた

「出会い頭に自分のはなしばっかり」

「金とんぞ!」と言いながら現れたのは釘崎野薔薇と「アンタのどこに金取れるだけの利き手の器量があんのよ」と呆れる禪院真依が居た

「わぁ〜女の子がいっぱいモテモテだぁ〜」
釘崎「人の話聞いてんのかよ」
真依「援護は任せて、誤射されないよう気をつけなさい」
釘崎「オメェが気をつけろ!」

釘崎野薔薇と禪院真依の仲は最悪と言ってもいいだろう

その時、帳上がった

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作者名:闇黒嶺 | 作成日時:2022年6月18日 21時

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