第一章 亡霊番長 ページ4
《塾の帰りに通りを歩いていると…『うわああああああっ!!!』って悲鳴が聞こえたんだ。なんだろうと思って、僕は声のした方に歩いていった。
そこで見たんだ…
学ランの大男に、帽子を被った少年がボコボコにされているのを!
そいつの身体の大きさは、人間離れしていて…
顔は恐ろしい形相で目は真っ赤に光っていた、
そしてそいつは…
こっちに振り返って近寄ってきたんだ!
僕は恐怖に駆られ、一目散に逃げ帰った…》
ナツメ「えぇ…何そのいかにも都市伝説っぽい話?」
トウマ「襲われそうになったってことは、目撃者も
いじめっ子だったのかな?」
アキノリ「いや…最近はいじめをやっていない人も襲っているらしいんだ」
トウマ「いじめを成敗する亡霊番長が、今度は弱い者いじめを始めたわけか…」
A「う〜ん…」
トウマとAは口元に手を添え、考えながら歩き出した。
そこに…
ウィスパー「ちょっとよろしいですか?」
トウマ/A「「うわっ!!」」
ナツメ「ウィスパー!」
トウマとAの目の前に、にゅるりとウィスパーが現れた。
ウィスパー「妖怪はその性質や性格を変えることはありません」
ミッチー「うむ。私が日々、筋肉を鍛えずにいられないのもそのせいだな!」
ナツメ「あのねミッチー、必要な時は呼ぶから!どっかに行っててもらえます?」
ミッチー「ナツメさんとAさん!
ナツメ「いやいやいや、迷惑ですから…」
A「ホントに迷惑だよ…ミッチー……」
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作者名:エム | 作成日時:2024年1月6日 20時