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第一章 亡霊番長 ページ13
ケースケ「オレは……」
そこに、呆然としたようなケースケが現れた。
ケースケ「オレは、何を見たんだ…？」
ナツメ「ケースケ…！あんた見てたの！？」
A「いつの間に…！」
ケースケ「なんなんだ…なんなんだよこいつら……」
そんなことを呟きながら、妖怪達を見る。
ウィスパー「ですから先ほど申し上げた様に我々は…妖怪です」
ケースケ「うわあぁぁぁっ！！！」
ケースケはどうしても信じたくないのか、耳を塞いで走って逃げてしまった。
ウィスパー「また逃げちゃいましたね…」
A「ケースケ君、怖がりだからねぇ…。」
ウィスパー「怖がらせるつもりはなかったんですが…」
ナツメ「………」
ナツメは思いつめるように、手首の妖怪ウォッチを見ていた。
ケースケ「あれは夢か？待てよ…全部着ぐるみって
ことも考えられるぞ…とにかく、幽霊とか妖怪とか…そんなものがいるわけない！」
A「…………」
そう自分に言い聞かせていると、パキッと何かが折れるような音がした。
そこには…
青年「………」
ケースケ「あれ？あいつはさっき…」
ケースケは木に隠れながら、その男の後を追う。
城田「さて…お前達、上納金はきっちり持ってきたか？」
青年「はい、城田さん…！」
ケースケ「(上納金…？)」
男たちはダンボールの中に財布を入れていた。
ケースケ「(あれは…そうか！読めたぞ！こいつらはニュースで見た、ストリートギャングって連中だな…！)」
ケースケ「街で組織的にカツアゲをして、お金を集める悪い奴らだ…！」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
