10話 ページ11
『……申し訳ありませんでした』
蘭の静止を振り切って立ち上がる。
深く、深く頭を下げた。すみません、姫。姫の物とか言っときながら私死ぬかもしれません。
マイ「何が？」
私より低い位置から吸い込まれそうな瞳で真っ直ぐと見つめられた。
『私がついていたにも関わらず、姫を危険な目に遭わせてしまったこと。幹部である私が雑魚相手に怪我をし、仕事が出来ていないこと……です。』
マイ「質問の答えになってないよ。なぜ一人で行ったのかを聞いたの」
『応援を待っている間に姫に万が一の事があってはいけないからです』
マイ「Aも危なかったんだよ」
『すいませんでした。』
少し冷たい手が頬に添えられ、顔を上げるように促される。感情のない瞳が僅かに揺れた気がした。
あぁ、エマちゃんも私が泣いている時はいつもこうして顔を上げさせてくれたな……。手つきが同じだ。
あ、あぁ……そういう事か。
姫がエマちゃんに似ていること、エマちゃんと同い年の私に優しいこと、エマちゃんが同い年の子達から恐れられていたこと。
全て辻褄があった。
『首領、お聞きしたいことがあります。後でお時間を頂けないでしょうか』
三「マイキーは暇じゃねぇんだぞ！！お前なんかに使う時間はねぇ！！！…………大人しく寝てろよ」
マイ「いいよ。でも今日は休め。お前ら行くぞ」
皆それぞれに何かを言いたげだったが、しぶしぶ私に背を向けた。
鶴蝶、胃に穴空いてないかな。
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JIp0B7c1hFaDDtY(プロフ) - 中町さん» 何回も？！本当にありがとうございます！頑張ります……！！ (2021年8月28日 10時) (
レス) id: ab535e232a (このIDを非表示/違反報告)
中町 - この小説が好きすぎて何回も読み返してしまいます！あと文章の書き方が見やすくて内容が伝わりやすいです！更新楽しみにしてます^_^ (2021年8月27日 16時) (レス) id: fd289a4a3e (このIDを非表示/違反報告)
JIp0B7c1hFaDDtY(プロフ) - 腐腐腐さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: ab535e232a (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです！続き楽しみに待ってます！ (2021年8月24日 0時) (レス) id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
JIp0B7c1hFaDDtY(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！文章の書き方を誉めてくださるなんて書き手としてはこれ以上ない喜びです！ (2021年8月13日 18時) (レス) id: ab535e232a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白露 | 作者ホームページ：http://okabe
作成日時：2021年8月6日 21時
