真っ赤な門に、身を委ね＿＿。【鬼滅の刃】 (ページ9)

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六つ目ページ9

空には夕日がさして、一面茜色で埋め尽くされている。

竈門さんたちの下には、長い長い鳥居のような影ができていた。

確か子供は、影鬼とかやるんだっけ？

すると急に我妻さんが振り返って、

善「あづい！！」

と、叫ぶや否や、竈門さんの影に隠れた。

もう夕方なのになぁ……でもやっぱり影は涼しそう。

善「Aちゃんも来なよ！炭治郎の影、涼しいよ！」

当の本人は困ったように、苦笑していた。

言葉に甘えて影に入らせてもらった。涼しくて、どこか安心するようだった。

一方で我妻さんは驚いていて、

善「Aちゃんの影、炭治郎の影に重なって見えなくなってる……でも隠れるはずないのになぁ…。」

そう、竈門さんと影に隠れるということは、竈門さんよりも下にいるということ。
同じ影の大きさなら、少しでも私の影は見えている筈だ。

きっと、私は身長が低いから……。

貴「私の身長は低いからね…、ほら、竈門さんよりもずっと。」

善「あぁ、そっか！」

この一言で我妻さんは納得したみたい。

嘴平さんは被り物で見えないけど、どこかバカにしたような雰囲気を出している。

……仲、良いんだな。

炭「あっ！早くしないと、野宿になるぞ！」

竈門さんの一言で、一斉に走った。

久しぶりだった。