〃 ページ5
気がつくと、目の前には殺風景な白い天井が広がっていた。
菅「起きたかA！」
西「心配したんだぞ！？お前急に倒れるから、！」
記憶が蘇る。
そうだ、私頭が痛くなって……
『ごめん、心配かけて。』
西「なんで急に倒れたんだ？」
『急に頭が痛くなって、』
今も少しだけズキズキしている。
もうすぐ白鳥沢戦だというのに、体調不良だなんてシャレにならない。
今すぐ帰って過去の試合データの確認をしたいのに。
西「おいっA、考えすぎんなよ？」
『え、？』
菅「Aは真面目でいい子すぎる、俺らにも少しは頼ってくれていいんだぞ？」
『っ、ありがとうございます』
菅「ん、そろそろ帰るべ」
西「お大事にな！」
2人からの優しい言葉に心が安らいだ。
今は有難く休ませてもらおう。
医「Aさん、少しいいですか？」
『ん､､あっはい。なんでしょうか？』
医「検査結果についてなのですが、Aさんの親戚の方で脳の病気にかかった方はいらっしゃいませんか？」
親戚はもうほとんどが亡くなっていたから、思い出すのに少し時間がかかった。
父方が癌家系で、母方が……
『母方の高祖父と祖母がそうだった気がします。』
医「やはりそうでしたか……」
医者は残念そうに眉をひそめた。
医「貴方は遺伝性の脳の病にかかっています。もってあと7日程でしょう。」
倒れた時からなんとなく察していた。
もうすぐ死ぬというのに不思議と冷静だ。
いや……元々私は感情の起伏が小さいんだから、通常運転だよ、ね。
だけど目線を下ろすと、そこには震えている手足があった。
なんだ、怖いんじゃないか。
『(最期に、皆の試合見たいな。)』
翌日
医「本当に自宅療養という形でよろしいんですね？」
『はい、』
医「入院していれば延命治療を受けられて、高校を卒業するくらいにはできるんですよ？」
『私は、烏野が再び全国へと羽ばたくのを見届けたいんです。』
タイムリミットはあと6日
試合まであと5日
私の体よ、あと少しだけ動いてくれ。
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一刻 - ありがとうございます！更新頻度上がると思うので待っててくれると嬉しいです〜！ (4月22日 17時) (
レス) @page6 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
8824(プロフ) - さいっこうに好きです！！ (3月28日 20時) (レス) @page5 id: ff2d44cc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一刻 | 作成日時：2024年3月2日 19時
