・線引き・ [五条悟] ページ1
教師と生徒
僕らはそれ以上にも、それ以下にもなれない。
『五条せーんせっ！』
五「Aじゃん〜、訓練は？」
『終わらしてきたの！ﾆﾋﾋｯ』
君の独特な笑い方を、僕は可愛いなと思っていた。
五「A、この前の報告書の内容なんだけどさ〜」
『1級呪霊のやつだよねっ！』
五「そうそう、あれどうやって倒したの？」
『えっとね、まず相手の領域内に入りこんで空間を私の術式でぶっ壊すの。それでぇ〜』
僕は、君の少し幼い話し方にもときめいてしまっていて。
硝「Aはさ、彼氏とかいないわけ？」
『それがいないんだよねぇ……』
硝「好きな人とかもいないの？」
『好きな人？どうだろうねぇ……』
君は、実は秘密主義だったりする。
だけど僕らは"教師"と"生徒"
それ以上にもそれ以下にもなれない。
線引きはしないといけない。
しないといけないはずなのに。
五「Aっ、Aおきろ！！A！！！」
家「出来る限りのことはしたけど、あともって数時間くらいだよ、」
五「なんでAが一人で特級と戦ってんだよ……」
家「最期くらいは横にいたげなよ。」
なんでお前がいなくならなければいけないのか。
なんで大切な人は俺から離れていくのか。
なんで俺は何一つ守れないのか。
『ごじょ……せん、せ？』
五「Aっ、動かないでいいから」
『せんせ、ないてるの？』
五「泣いてないよ」
『嘘だ、めもとがっ、赤いよ？』
五「もう話さなくていいから、寝な」
本当はもっと話したくて
もっと触れたくて、
もっと同じ時を過ごしたかった。
線引きなんて、必要なかった。
『あー、なんかそろそろ変になってきた』
五「A？」
『せんせ、私ね。せんせーがかっこいいこと知ってたんだよ』
五「っ、」
『せんせーが生徒、思いなのもっ、知ってたよ』
五「あぁ、」
『ごじょー、せんせ。今までありがとう』
『せんせーの全部が、大好きだったよ』
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一刻 - ありがとうございます！更新頻度上がると思うので待っててくれると嬉しいです〜！ (4月22日 17時) (
レス) @page6 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
8824(プロフ) - さいっこうに好きです！！ (3月28日 20時) (レス) @page5 id: ff2d44cc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一刻 | 作成日時：2024年3月2日 19時
